小説

クラシックシリーズ6 千里眼 マジシャンの少女 完全版




はじめの一行

天気

いつしか雨はあがり、濡れたアスファルトの香りが漂う歩道には、そこかしこに水溜まりができている。
通り過ぎる車の振動にその水面がわずかに揺らぐ。だが、映りこんだ青空は変わらなかった。

クラシックシリーズ6 千里眼 マジシャンの少女 完全版(松岡圭祐)

本書の始まりは、情景描写から。
どことなく映画のオープニングを思わせるように思わされます。
そんな情景をイメージさせる書き方は、最近よく見受けられます。
脳内に映像を刻み込むというか。

そして出てくる登場人物は、永幡という新登場の人物。
この人は物語を通して重要な位置にいるわけですが、彼がある変化を起こすきっかけがここに表現されます。

永幡という人物の背景、ある老人との出会い、そしてそこで起こった変化。
壮大な物語の小さなキッカケ。

本書の内容

お台場再開発計画

岬美由紀は休暇をとって長野へ。
そこで休暇にも飽きたころ、ある事故が起こる。
その自己の解決に乗り出した岬美由紀。
まあ早い話が、危険の香りに魅せられてるんでしょうね、この人は(笑)
とにもかくにも人命救助に向かうわけですが、彼女自身もある事故に巻き込まれる。
そしてそれは、その後に起こる大きな出来事の伏線だった・・・と。

一方、日本の中枢ではお台場の再開発計画が発案されていた。
その計画は、ある意味起死回生の一発とも言えそうなもの。
彼らの計画とは・・・。

なぜ?

そのお台場の施設のこけら落としに集められた人々。
正確に言えば、「テストオープン」だったわけですが、そこに集められた面々にはどうも何かしらいわくつきの人が多い。
なぜこの人たちが?と思えるような人が混じっている。
それでも、テストオープンはスタートする。
その時に会場は武装集団に占拠される。

彼らの目的は果たして・・・

あなたはだまされる・・・?

さて、本書は全体を通して、ちょっとした仕掛けがあります。
もしかしたら、本シリーズのファンなら「あれ・・・?」と思うところも少なからずあるかもしれません。
それが後半に明かされます。
あ、やっぱり騙されてた、と(笑)

タイトルが「マジシャンの少女」です。
あなたも、本書一冊に込められたイリュージョンの当事者の一人になるかもしれません。
あ、私は異変に気付いてましたけどね(笑)

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