W・チャン・キム

ブルー・オーシャン・シフト




はじめの一行

はじめに

ウォルト・ホイットマン(アメリカの詩人・随筆家)は「おお、わが身!おお、人生!」という詩の中で、人生を左右する試練や苦悩に思いを馳せ、「このなかに、何か良いことはあるのだろうか、、おお、わが身!おお、人生よ?」と詠んだ。そして「人は誰しも、一人で、あるいは仲間とともに、人生という感動的な劇に一編の詩を捧げることができる」と続けた。このホイットマンの答えは、我々の胸から決して消えずにいる。

人生にはたしかに試練や苦難がつきものだが、進むべき方向は決められる。人は皆、存在そのものを通して詩を紡ぐ。そしてそれによって、人生の針路、あるいはその素晴らしさに、たとえわずかであっても影響を及ぼすことができる。
あなたはどのような詩を生み出すだろうか。

ブルー・オーシャン・シフト(W・チャン・キム、レネ・モボルニュ)

海外のビジネス書にありがちですが、詩や名言を引用して、内容を暗示させる。
そんな始まりで始まるのが本書。
これだけ読んでも、とてもビジネス書とは思えませんが、れっきとしたビジネス書です。
さて、本書にはどんなことが書かれているのでしょうか。

本書の内容

ブルーオーシャン戦略

あっという間にビジネス用語として定着した感のある「ブルー・オーシャン戦略」。
本書は、これからそこへ舵を切るリーダーのための指南書と言える本です。
具体的に組織の脳内を変え、新たなブルーオーシャンを求めて旅を始める人のための本。

ところでブルーオーシャン戦略というのはどういうものでしょうか。
著者は、競争で飽和した市場をレッドオーシャンと呼びます。
その名の通り、赤い血の海。
価格競争や、性能競争で、激戦を繰り広げ、当事者は血を流しながらなんとか勝とうと激戦を繰り広げる地。

一方で、戦場を離れてみれば、ライバルも敵もいないブルーオーシャンがある。
ここではだれ一人ビジネスを行っていないので、誰かと競争するわけでもなく、独自のビジネスが展開できる。
そこを目指そうよ、というのがブルーオーシャン戦略の要旨。

とはいっても、簡単にいくものではありませんし、永遠にそこがブルーオーシャンというわけにもいかない。
せいぜいその市場での制圧権をもてるのは、10年~15年くらいと言います。
それでも、疲弊しながらレッドオーシャンで戦うよりかは、生産的と言えるのでしょう。

ブルーオーシャンはイノベーションを伴う(?)

私見ですが、ブルーオーシャンを探し当てるためには、社内や業界でのイノベーションを伴うことが多いと思います。
いままで誰もいなかったのにはそれなりに理由があるものです。
もちろん、なかにはブルーオーシャンがあることに気づかなかっただけ、ということもあるかもしれません。
しかし、多くの場合は、気づいてはいたけどそこへ向かう意志を持たない企業が多かった、というような気がします。

少なくとも、その業界の常識には逆らうことになります。
すると、会社として動く前に、社内に起こる軋轢があったり、社員の固定観念がこのブルーオーシャンシフトを妨げます。

本書が素晴らしいのは、社員の固定観念をどうやって解きほぐすか、というところの方法論にまで言及している点です。
簡単に言えば、お題を提示して、社員に考えさせるという過程を設けています。
これが効果があるかどうかは、私が試したわけではないので何とも言えませんが、少なくとも社内の人員育成にいくばくかの効果はあるんじゃないかと思います。

ということで、ある程度ステップごとに整理された本書は、本気でブルーオーシャンに向かいたい企業には非常に参考になる本だと思います。

Amazonでのご購入はこちら

楽天でのご購入はこちら  ブルー・オーシャン・シフト 新たな成長機会を掴むステップ [ W・チャン・キム ]

 【PR】———————————–
月々たった380円で雑誌が読み放題。
たとえば、コピーライティングで、女性誌・男性誌などをぱらぱらと見たいとか、
特定の趣味の人の話題を知りたいとか、そういったときにはとても役に立ちます。
私も契約して、どうしても参加しなければならないつまらない会議の時には、
これをiPadでぱらぱら見てます(笑)
メジャーな雑誌はけっこうそろっているので、おすすめです。




——————————————




多動力前のページ

リアルフェイス次のページ

ピックアップ記事

  1. はじめに
  2. 残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
  3. 脳は「ものの見方」で進化する
  4. ある犬のおはなし
  5. 成長マインドセット

関連記事

  1. ビジネス書

    小さな会社の稼ぐ技術

    はじめの一行カバーに書かれた挑発?本書の始まり…

  2. ビジネス書

    全員経営者マインドセット――MSマトリクスで実現する次世代組織

    はじめの一行まえがきあなたの会社には、社長は何…

  3. ビジネス書

    「本位力」の働き方~あと30年を輝かせる仕事と個人の改革~

    はじめの一行はじめに改元の節目を迎え、本格的に…

  4. ビジネス書

    人がうごく コンテンツのつくり方

    はじめの一行はじめに「うちの会社はWebマーケ…

  5. ひきたよしあき

    博報堂スピーチライターが教える 短くても伝わる文章のコツ

    はじめの一行はじめに「君の文章、長いうえに、よ…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。







  1. ビジネス書

    人間学×マーケティング (未来につづく会社になるための論語と算盤)
  2. 夏目漱石

    こころ
  3. ビジネス書

    儲けのしくみ──50万円からできるビジネスモデル50
  4. はじめに

    はじめに
  5. ビジネス書

    成長するものだけが生き残る
PAGE TOP