ノンフィクション

サピエンス全史




はじめの1行

歴史年表

一三五億年前
物質とエネルギーが現れる。物理的現象の始まり。
原子と分子が現れる。科学的現象の始まり。

四五億年前
地球という惑星が形成される。

三八億年前
有機体(生物)が出現する。生物学的現象の始まり。

六〇〇万年前
ヒトとチンパンジーの最後の共通の祖先。

二五〇万年前
アフリカでホモ(ヒト)属が進化する。最初の石器。

二〇〇万年前
人類がアフリカ大陸からユーラシア大陸へ拡がる。
異なる人類種が進化する。

五〇万年前
ヨーロッパと中東でネアンデルタール人が進化する。

サピエンス全史(ユヴァル・ノア・ハラリ)

この本にはまえがきらしきものが見当たりませんでした。
あるのはこの年表。
ということで、この後火の活用やらという、ヒトの文明とのつながりのエピソードが続くわけです。

ちょっと特殊な始まり方ですが、こういった年表にピックアップされている項目が本の内容にリンクしてるという印象を持つと、この本を買う理由が見つかるのかもしれません。

目次

第1部 認知革命
第1章 唯一生き延びた人類種
第2章 虚構が協力を可能にした
第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし
第4章 史上最も危険な種
第2部 農業革命
第5章 農耕がもたらした繁栄と悲劇
第6章 神話による社会の拡大
第7章 書記体系の発明
第8章 想像上のヒエラルキーと差別
第3部 人類の統一
第9章 統一へ向かう世界
第10章 最強の征服者、貨幣
第11章 グローバル化を勧める帝国のビジョン
第12章 宗教という超人間的秩序
第13章 歴史の必然と謎めいた選択
第4部 科学革命
第14章 無知の発見と近代科学の成立
第15章 科学と帝国の融合
第16章 拡大するパイという資本主義のマジック
第17章 産業の推進力
第18章 国家と市場経済がもたらした世界平和
第19章 文明は人間を幸福にしたのか
第20章 超ホモ・サピエンスの時代へ
あとがき 神になった動物

 

本書の内容

ヒトの歴史

この本をひとことでいってしまうと、ヒトの歴史の本。
そういう意味では、「サピエンス全史」というタイトルは、そのものズバリなわけです。
ある意味歴史を取り扱った本ではありますが、ルイ14世がどうとか、第二次世界大戦がどうとかいうものではありません。
もう少し大きな視野で見ていて、ヒトと文明のかかわりを取り上げている本、と言えば本書を表す近いニュアンスだと思います。

こういった歴史を俯瞰すると、どこか哲学的になります。
たとえば、「会社」ってなんぞや?という問いに答える章があります。
これにたいし、著者は、宗教である、的回答を書いています。

これだけ聞かされてもなんのこっちゃ?って感じですが、その成り立ちを見ていくと宗教と大差がない、ということになります。
なにしろ、一定の目的を達成するために人が集まるわけです。
そして会社というものには実態があるようでいて、ない。
これってまさに宗教に近いんじゃないか、というわけです。

こういうとらえ方をすると、会社経営者は気づきを得るわけです。
会社ってそういうものだったのか。
なら・・・ということで、経営理念やミッションを再整備するかもしれない。
そんな効能のある本だと思います。

ビジネスパースンが本書を読むべき理由

こういった長い歴史を俯瞰すると、人の本性に気づくことになります。
たとえば、比較的栄養価の高い、バラエティに富んで、毎日働く必要のなかった狩猟採集民族は、なぜ、毎日働かねばならず、栄養や食生活の偏りがちな農耕民となる事を選んだのか。
そしてけっかとして農耕民族は、社会に階級を生み、搾取する人とされる人にわかれる始まりだったということだったり。
そういったことを知ることで、本来人はこういう動きをする生き物なのだ、としることでビジネスパースンはヒトというものを理解できるかもしれません。

ホリエモンが本書を推薦していましたが、なるほど、彼はそういう視点で社会を見ていたのかもしれない・・・と再発見する感じもありました。

単なる知的好奇心を満たすだけでなく、人がどういう傾向をもった生き物なのかを知ることで、ビジネスの動かし方も変わる。
そんな効用があるのが本書ではないでしょうか。

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