小説

パラレルワールドで待ち合わせ




はじめの1行

プロローグ

彼は今、息をしているのだろうか。

早く、早く彼に合わないと。
彼が還ってこられなくなってしまう前に。
でも、そうなる前に私が必ず見つけてみせる。
どうしてだろう、わたしに会いさえすれば、
彼は助かるのがわかる。

 

まずった!もう間にあわ……
鈍く激しい衝突音。サンドバッグに向かって金属バットをフルスイングしたような非常なほどの無機質で重く乾いた音。
前進に強い衝撃が走った。俺の身体は牛に突き上げられた闘牛士のように成す術もなく宙を舞う。車のフロントに頭から突っ込み砕け散るガラス。次の瞬間、車の前方に放り出されてアスファルトに叩きつけられた。

パラレルワールドで待ち合わせ(白石泰三)

クライマックスを一番初めに持ってくるパターンですね。
定番なんですが、グイグイ引き付けられる感じ。
ここだけを見ると、画面左端に冒頭の「彼を心配する人」、右端に「車にぶつかった俺」が配置され、その映像が重なっていくようなイメージを抱きましたが・・・

本書の内容

ノンフィクション?

割と軽妙な店舗で始まる本書。
主人公である「彼」は、自己啓発書の作家。
そのトークイベントで変なナシをつけられ、一方でそこで今回の登場人物何人かと出会います。
その後、彼は不思議な体験をするのですが・・・

読み進める中で、どうもこれがフィクションには思えませんでした。
荒唐無稽な話ではあるんですけどね。
じつはあとがきを読んでみると、ノンフィクションを一部脚色した小説である、ということを著者が明かしています。
なるほど・・・。

スピ系の話題てんこ盛り

で、そこから動くストーリーはありますが、その過程で最近のスピリチュアルな話がてんこ盛りです。
・パラレルワールド
・臨死体験
・竜使い
・量子力学的現実の解釈
・宇宙人(バシャール)
などなど。

それを単に、面白おかしく扱うというより、ちゃんとまじめに扱っています。
この本を通じて、著者がもっている現実の在り方を、小説という形で表現しようとしたのが本書だと思います。

著者の交友

あとがきでいろんな人の名前が出てきます。
たとえば、大御所として本田健さん。
どうやらつきあいは古くて、ユダヤ人大富豪の教えの中に、泰三という名前が出てくるのは、この著者の名前なのだとか。
あとは城ノ石ゆかりさん等は私も著書を読ませていただいた方。

あまり聞いたことのない名前だと思っていましたが、けっこう、いろんな交友がある人のようでそれぞれの方のエッセンスが少しずつ入っているようです。

結論として、スピ系のお話が大っ嫌いな人にはお勧めしませんが、そういう話が好きな方はぜひおすすめしたい一冊です。

 

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