ビジネス書

インパクトカンパニー 成熟企業を再成長させる、シンプルな処方箋




はじめの一行

序文 文明開化へ、ようこそ

もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き実学なり。譬えば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言、帳合いの仕方、算盤の稽古、天秤の取扱い等を心得、なおまた進んで学ぶべき箇条ははなはだ多し。

『学問のすすめ』(1872年)より

***

福沢諭吉が、この文章を世に出したのは、約150年前---
東京で蒸気機関車が走り、全国で郵便が届けられ、
そして横浜でガス灯が輝き始めた「文明開化」の時代である。

インパクトカンパニー 成熟企業を再成長させる、シンプルな処方箋(神田昌典)

いきなりの、「学問のすすめ」からの引用。
なんとなくいつもの神田さんの雰囲気とは違う気がします。
いつもは割と煽る感じの文章が多いのですが、どこか落ち着きつつもインパクトがある。
しかし、考えてみればビジネス書と、学問のすすめのギャップはけっこう大きいですね。

本書の内容

全部盛り

本書は、神田昌典氏の著者生活20周年という区切りの本。
ということで、中身は過去に書かれた本のないようのエッセンスを詰め込んだかのような内容です。
前半戦は、時代の読み方的な内容。

人口から類推する景気の予測。
70年周期説
等と言った神田さんファンにはおなじみの理論を使って、時代を読んでいきます。

実際のところ、人口動態からすると2020年を超えるとちょっとやばい。
そんななか、私たちはどう生きていくのか。
そんなことが書かれています。

インパクトカンパニー

後半に差し掛かると、まさに本書のテーマ「インパクトカンパニー」の事例がてんこ盛りです。
古い会社が、どのように再びトップを走り始めたのか。
そんな事例がたくさん書かれています。

そして極めつけは、そういった事業変革を巻き起こすフレームワーク。
フューチャーマッピングです。
具体的な書き方なども含め、詳しく紹介されています。

記念碑的作品であると同時に、過去作品のベスト盤とも言えそうな本作。
神田さんの著書を少し深堀したい人にはカタログ的に使えるかもしれません。
初神田の方がもつ印象はどんな風に映るかは私には想像もつきませんが・・・

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