ビジネス書

会社の寿命―盛者必衰の理




はじめの一行

はしがき

今、日本の産業界は、戦後最大の変革期を迎えようとしている。マイクロエレクトロニクス技術をテコに「軽・薄・短・小」化の波は産業構造を揺るがし、その転換を迫っているのである。時流に乗った新興企業群がぞくぞくと出現し、その一方で、大企業病を患い、新分野への転身や、既存事業からの撤退もままならぬ「重・厚・長・大」型の有名企業が多数ひしめいている。明暗の対象を浮き彫りにしながら進行するこの変化はまさしく「新・産業革命」なのだ。

会社の寿命-盛者必衰の理(日経ビジネス編)

まえがきとしては、本書の書かれたバックグラウンドの説明、と言ったところでしょうか。
時代の変革の中で、どんな企業が生き残り、死に絶えたか。
そしてその違いは何か。
それを企業の上位100社の統計から読み取っていく、と言った本書の趣旨が説明されています。

本書の内容

企業寿命30年説

すでにこのころ、企業の寿命は30年である、という説がまことしやかに語られていたようです。
さて、それは本当だろうか。
ということで、本書は膨大な資料を基にその検証を始めました。
明治期から、10年単位を1期とし、その間の日本の上位100社企業をチェックしていったわけです。
すると、その100位への存在期間は平均で2.5期といいます。

つまり企業寿命30年説は統計上も証明されたということになります。

なぜ企業の寿命は30年なのか?

本書が発売されたのが昭和59年とけっこう古いです。
この時点までの統計を紐解いていくと、例えば明治期には活発だった紡績業。
これが昭和59年当時、すでに衰退を始めます。
その後、鉄鋼業や造船業が盛んになったものの、それは次第に自動車産業にバトンタッチされていきます。

そして次第に、「軽・薄・短・小」が求められるようになり、たとえば液晶技術だったり、IC技術だったりというところに帰結していきます。
つまり、社会そのもののニーズがだいたい30年一区切りとして変化していく。
その過程で企業も「変身」の必要性を突き付けられます。
それがうまくいくか行かないかが、一つの重要なキーファクターとなるようです。

昭和時代の経営者の豪傑の言葉

さて、本書は統計だけではなく、キーとなる企業の経営者や幹部へのインタビューも行っています。
そこで聞かれるのは、昭和時代に活躍した経営者の言葉の数々。
これがとても豪快だったり、時に繊細だったり、なにより味わい深いのです。

彼らが彼らなりにうまく言った理由、上手くいかなかった理由を自己分析していますが、わりと的確な気もします。
終わったあとならわかるけど、渦中にいるときはわからないものなのかもしれませんね。

そんな悲喜こもごもの想いと、統計から導き出した現実。
本書にはそういった二つの味わいがあると思います。

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