マンガ

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)




はじめの一行

働きすぎてうっかり自殺しかけました。しかも、そんな気なかったのに。

当時は残業90~100時間(社内ではダントツに少ない)

毎晩走って終電に飛び乗っていた
よしや 今日も間に合った
「死にたい」なんて思ったことはなかった
でもーーーー

人気のない地下鉄の駅でふと気づいた
「今一歩踏み出せば 明日は会社に行かなくていい」

一歩 たった一歩 それだけで

明日は会社に行かなくていい!?フォォォォォォォォ!!!

『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』汐街コナ、ゆうきゆう

本書は、いわゆるコミックエッセイ的な形式をとっています。
というかそもそも本書が出来上がった背景には、わりと精神科医としてはゆうめいなゆうきゆうさんが、
汐街コナさんがSNSで配信していた短編漫画を目にしたというキッカケがあったようです。
そのきっかけとなったマンガのセリフ部分を引用したのが、上記の部分。

あ、わかる・・・
そんなこと、自分もある・・・

そんな人は必ず目に留まる話だと思います。

本書の内容

明日会社へ行くのがしんどい人へ向けた一冊

実は、私にも経験があります。
べつに「死にたい」とか「死のう」とかいう決心があるわけではないんです。
現実がツラすぎて、将来が真っ暗すぎて、ふと思うんです。
ああ、ここから落ちたら、会社に行かなくていいんだ、って。

まあその時は、積極的に「死のう」という決心をしていたわけではないので、大したことないだろうと気に留めませんでした。
けどこの本読んで、ちょっと震えました。
それ、相当やばいやん、と。

本書を読むうちに、ああ、自殺される方って、自殺したいと思ってするんじゃないのかも、と思いました。
明日会社に行きたくないなぁ、こうすれば会社に行かずに済む大きな理由ができるなぁ
そもそも一時的に会社に行かないとしんどいだけだから、永遠にいかなくて住む理由があればいい。
やっぱり死んじゃうのが近道かも。
そんなふうに逡巡し続けて、ある時がまんの糸が切れたらやっちゃうのかもしれません。

しかし過労死報道があるたびに、SNS界隈ではこんな風に言われます。
「死ぬほどつらいならやめればいいのに」
まあたしかに頭が「論理的」に働いているときにはそうできます。
しかし、過労と極度のストレス下に長時間おかれた人は、そういった判断力が極端に低くなります。
視えなくなるんです。物事が。

学習性無力感

心理学の世界では割と有名な心理作用があります。
それは学習性無力感というもの。
たとえば、人が監禁されたとします。
はじめは何度か逃げようと画策しますが、それが失敗に終わったとしましょう。
そうすると、その人は「ああもう逃げられない」という風に学習してしまいます。

それって、諦め早いんじゃ?と思うかもしれませんが、これは脳のプログラムが一定の条件がそろったことで書き換えられたと表現すればわかりやすいんじゃないかと思います。
プログラムが変わったからそのようにしか動けなくなるんです。
けっか、監禁された人は、たとえば監禁犯がカギをかけ忘れて部屋を出ても、逃走しないことが多いので。
「どうせ無理」と学習しているんです。

これを同じことが、過労死に至る人には見られるようです。
つまり、死ぬよりも会社を辞めたほうがよっぽどマジなのに、それができないんです。
もはや、会社を「辞めればいい」という発想さえ頭に浮かばないのです。
そういった解決策が見えない状況になってしまうんですね。

自分、家族、友人にこんな人がいたら・・・

さて、こういった人たちは、概してまじめです。
ちょっとやそっとで会社や学校を休もうとしません。
そうすると身体症状が出てきて、会社や学校に行けなくなることもあります。
学生の不登校も似たような状況があるんじゃないかと思います。

そういったとき、周囲の人がどうすべきか?といえばまずはじっくり話を聴いてあげること。
話そうとしない時には、手の届くそばにいてあげること。
そういうことがまずは大事です。
さて、自分や周囲にそんな人がいる人もいない人も、日本の多くの場所で起こっている現実を知るために、本書を手にとっていただけると嬉しいな、と思います。
多くの人の手に届いてほしい一冊です。

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