ビジネス書

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放




はじめの一行

はじめに

・ランチのみの国産牛ステーキ丼専門店
・どれだけうれても、1日100食限定
・インセンティブは、早く売り切れば早く帰れる
・営業わずか3時間半、11時から14時半
・飲食店でも、残業ゼロ
・なのに従業員の給料は、百貨店並み

たどりついたのは
終わりのない
「業績至上主義」からの
解放だった

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放(中村朱美)

この本もまた、タイトルだけですごいインパクトです。
売上を、減らそうというのですから。

そして、一枚ページをめくると目に飛び込むのがこの言葉です。
なんだか期待に胸を躍らせますね。

本書の内容

こんなので、経営できるの?

本書はタイトルから衝撃的でしたが、思わずホームページを確認しました。
1日100食、3時間の営業って、それで果たしてまともに社員を雇えるのか?と。
そこでふと思ったのが、ああ、きっと高いランチなんだろうな・・・と。
しかし、メニューを見てびっくり。
1000円程度のメニューが3つ並ぶのみ。
なんやこれ、と思うわけです。

本書の概略を経営者である友人に話したら、彼もすかさず料理の値段見て、二度ビックリ。
考えることは私とおんなじだったわけです。

しかし、読み進めていくと、なるほど、と思う部分があります。
毎日決まった100食を売り切るから、材料のロスはほぼゼロ。
仕入れは予測やカンではなく、「いつもと同じ」でOKなわけです。
そしてすべてのオペレーションが、「1日100食」という事業規模に最適化されているから、まったく無駄がないのです。

経営に無駄がないからできる事

無駄のない経営を実現していることで、従業員のゆとりが実現できます。
売上を伸ばす必要はないのだから、余計なことを考えなくていい。
だから、今目の前のお客様のことに集中すればOKです。

新たなことを思いつくとか、人を出し抜いて評価されるとかも不要。
だからこの会社では「やる気満々」の人や、「行動力のある人」はあまり積極的にとらないとのこと。
そういう人は、もっと伸びしろを活かせる職場に着けばいい、と。
この会社は、どちらかと言えばコミュニケーションや自己アピールが苦手だったり、なかなかほかで就職できなかった人が、自分の能力を活かせる場所にしたいと思っておられるようです。
実際に、他で20件も面接で落とされた人、70歳を超える高齢者、身体の不自由な方や外国人など、様々な方を雇用しています。

ボトルネックは100食

読み進めるうち、この会社は一日100食に最適化されてるため、この一日の売り上げ100食が実現できなくなるとすべてが狂いだすな、と感じました。
実際に、そういったことをつい最近、経験したようです。
地震や台風で、地元への観光客が激減し、100食の売り上げが難しくなった時期が数か月あったそうです。
このとき何を考えたかというとこんどは50食で回せるオペレーションを考えたそうな(笑)
もうびっくりです。

その詳細は、本書で確認いただければと思いますが、なんとなく「ああ、自分もこういう会社、やってみたいな」と思ったりするわけです。
立場上たくさんの経営者を知っていますが、売り上げを減らそう、なんていう人はこの人が初めてです。
ああ、そんな開拓者に自分もなりたいなぁ、なんていう憧れを禁じえませんでした。

本書はかなりおすすめです。
同じ経営をするかどうかは別として、これほどまでに世間の「常識」を外したことが可能なんだ、という可能性に目頭が熱くなる一冊でした。

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