小説

万能鑑定士Qの事件簿 XI




はじめの一行

五年前

金閣寺からの帰り道、都立四谷女子高の修学旅行バスの車内は、にわかに湧いた。
きっかけは、窓際に座っている一人の生徒の声だった。ねー、ちょっと。あの人かっこよくない?
何気ない一言に対する生徒たちの反応は、当初は鈍かった。しかしざわめきのトーンはすぐさま急激に跳ね上がり、うそー、マジじゃんという驚嘆に移行、次の瞬間には黄色い歓声にかわっていた。生徒たちはいっせいに片側の窓に押し寄せた。そのいきおいたるや、横転の不安がよぎるほどだった。

万能鑑定士Qの事件簿 XI(松岡圭祐)

おなじみのシリーズですが、今回の舞台は京都。
ある修学旅行のバスの中。
たしか、このシーンは特別な意味あるシーンではなかったような気がしますが、プロローグとしての1つのシーンを切り取った感じは、時折みられる話の入り方。

本書の内容

人気シリーズの11弾

万能鑑定士Qという人気シリーズもついに11作目。
このシリーズ、必ずしも時系列に沿っていなくて10作目あたりは以前の回想に近い内容になっています。
そして今回の11作目ですが、実は10作目とあるつながりがあります。
それは万能鑑定士Qの生みの親と今回の犯人の絡みです。

詳しくは本書を読んでください、ということになろうかと思いますが、凛田莉子の推理と犯人のトリック。
この知的バトルが紙上で繰り広げられます。

正直この手のミステリーはどこまでお伝えしていいかが難しいので、あらすじはほどほどにしておきますが今回も安定の面白さ。
人が死なないミステリーとしての本書のお約束を守りつつへーと思える仕掛けがたくさんあります。

もともと犯人は、さびれたお寺を両親から引き継ぎます。
引き継いだ寺は、彼流の方法で繁盛(といっていいのか?)するのですが、その繁盛に至る方法が神がかり的なのです。
そこにたまたま通りかかった、凛田莉子と週刊角川の記者はちょっとした疑念の目を向ける。
そのからくりを紐解いていくと・・・という形になるのですが、京都と歴史が少し要素として入ってくる。
そして松岡圭祐さんお得意の心理操作とマジック的な視点誘導。

へー、ほー、と驚きの連続です。

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