つのだじろう

恐怖新聞(3)




はじめの一行

第七話 百物語

日本には
昔『百物語』と呼ばれる
怪談会のもよおしがありました。
百人の人間が百本のろうそくを立て
一人が一つずつ怪談話を
しては ロウソクの火を
一本ずつ消していくのです
最後の百人目が
終わった時 部屋が
真っ暗になる…という
趣向のもよおしです

『恐怖新聞(4)』つのだじろう

恐怖新聞の四巻は、「百物語」から始まります。
なぜか、けっこうたくさんの人が知っているこの百物語というもよおし。
そのやり方についてのお話から始まります。

これはそもそも読者の知識を均一化する狙いがあるのでしょうね。

本書の内容

宝さがし

今回の巻では、まずはクラスの友人が「百物語」をする、という話から。
この百物語、最後の語り手が話を終え、ロウソクの炎を消すとき、何かが起こると言われています。
主人公、鬼形少年はその話を聞き、いてもたってもいられなくなります。
そこで起こる怪奇。

さらには、放火事件にも巻き込まれていきます。
ここまでは鬼形少年は「もうかんべんしてくれよ」という感じなのですが、ここから態度が変わります。
ちょっと怪しげな宝さがしに自ら首を突っ込みます。
どうやら、ロマンを感じたそうな。

日頃辛い思いをしている鬼形くんですから、いい思いをしてほしいのですが、
物語はどう進んでいくのか…

ざっとこんな話で構成される第4巻は、私にとっては真ん中の放火事件がけっこう怖かった。
ネタバレなので多くは語りませんが、近所で起こる放火事件に、どうやらクラスメイトが関与しているらしいということを鬼形は察知します。
そしてその背景にあったある怨念は…といったかんじ。
あるいみ、昭和にありがちな怪談話っぽい雰囲気がありますが、それゆえゾッとするとモノでした。

今回も安定の面白さでした。

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