ターシャ・ユーリック

insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力




はじめの一行

二一世紀のメタスキル

兵士たちが駆け込んできて緊急の知らせを伝える。約10キロ先の岩の多い渓谷で、35名の敵偵察隊が野営しているのを発見したのだ。報告を受けた若い中佐は、どんな決断を下すだろう?
責任は重大だった、彼もそれはわかっていた。何しろ戦争の真っ最中であり、自分ひとりの肩に、この戦場へ率いてきた159名の兵士の命がかかっていた。戦闘経験のない22歳の新米だったにもかかわらず、どういうわけか彼は全軍の中でナンバー2の地位に就いていた。

『insight(インサイト)――いまの自分を正しく知り、仕事と人生を劇的に変える自己認識の力』ターシャ・ユーリック

ビジネス書とか、自己啓発書に分類される本書のまえがきが、ある戦闘シーン。
ちょっとした違和感を感じる人も多いと思うのですが、私もそのひとりでした。
なんのこっちゃ?という感じでしたが、もう少し読み進めていくとその理由がわかります。

このシーンがその後どうなり、その原因はどこにあったのか。
それが本書のテーマとなるインサイトとつながります。

少し長めのまえがきですが、なるほど、とひざを打った展開でした。

本書の内容

自分と成果

多くの人が、自分が思っている能力と、実際の成果にギャップを感じているのではないでしょうか。
本来の自分はこれくらいはできるはずなのに、今の実績はこの程度。
となると、そのギャップの原因が気になります。
多くの人はそれを、自分の外に求めてしまうのですが、果たして本当でしょうか。

様々な研究によると、人は自分のことを正しく評価していることはかなり少ないようです。
そして、自分の評価がずれているから、成果にもズレが出てしまう。
そんな内容を熱かったのがこの一冊と言えそうです。

自分を客観的に見る

まあ完全に、というのは無理ですが本書のテーマは自分を客観的に見ましょう、ということだと思います。
そうすることで自分の能力を正しく解することができ、その能力を活かすことができるようになる。
往々に人は、本当は得意でないことを得意と思い込んでいたりします。

例えば私に関して言えば、どちらかと言えば器用な人間だと思っていました。
割とどんなことでも人並みレベルにはできるようになる、と。
しかし、よくよく考えてみると、始めてやることに対する不器用さったら、悲しくなるくらいです(苦笑)
過去を振り返ってみて、初めてやったことがいきなりうまくできたことなんてないのに、自分はそういうコツをつかむのが得意だと思い込んでいたようです。

実際のところ私は、コツコツと努力するタイプで、上手になるまでは執着してそのことを四六時中練習するタイプのようです。
練習が苦にならないんですね。
それを知っていると、どんなことでも一度目にうまくいかないのは当たり前で、やりこむごとにうまくなるという予測がつきます。
そうすると成功率が高まるんですね。
私の場合だと、「もう少しやってみよう」という気持ちがあれば、上手くなるわけです。

周囲にもいる、自分を誤解している人

そういえば周囲にもいます。
ある人は、「自分はスピーチが上手だ」と思っている人がいます。
しかし、正直、彼のスピーチは何を言ってるのかよくわからない。
要は自分が一人で満足しているだけのスピーチをしているようです。

自分はファッションセンスに優れているという人も、インスタ見てて、それってどうなんだろう?と思うセンスの人はいたりします。
これに関しては私は人のことは言えませんが、そんな素人でも「ええ?」と思う写真を載せてます。

ということで、人は意外と自分のことを知らない。
そして本書は、そんな自分のことを知るためのツールを結構用意してくれています。
最後の付録にはけっこうなボリュームの、心理テスト的なものなんかもついてきます。

そういったものを使って、自分というものを知ってみると、期待値と成果が近づくのかもしれません。

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