ビジネス書

仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?




はじめの一行

はじめに

むかしむかし、あるところに小さな王国がありました。かつてはさかえていたものの、最近ではいきおいがおとろえ、思うようにかせぎをあげられていなくなってきました。

ある時、王様は「はたらきかたかいかく」を命じました。
「いままでのはたらきかたをよくしてほしい。みんなに、いきいきしてほしい」と思ったのです。
またある時は「いのべーしょん」をかかげ、国の民にはっぱをかけます。

ところが、民たちはいっこうにかわろうとしません。それもそのはず、

「だって、そんなことしたってボクたちトクしないし」
「仕事が減るわけじゃないし」
「まっぴらごめんだね。むしろ、よけいな仕事がふえそうだもの」

仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?

仕事ごっこ ~その“あたりまえ”、いまどき必要ですか?(沢渡あまね)

基本、ビジネス書なのですが、セクションの冒頭にこのようなおとぎ話がはさまれています。
はたらきかたかいかくとか、いのべーしょんとかですから、どこか知らない国の話というよりかは、今の日本って感じですね。
その姿をちょっと皮肉った感じで展開されるおとぎ話があり、そのあと具体的な説明があるという構成。
とっつきやすくていいですね。

本書の内容

あるがちな大企業病

Amazonの紹介欄にはこんな風に書かれています。

「郵送」「印刷して配布」
「とりあえず打ち合わせ」
「手書き」「メールを送ったら電話で確認」「押印」
「メール添付で圧縮してパスワードつけて、パスワードは別送」
「ひたすらテレアポ」「とにかく相見積り、コンペ」
「年末年始の挨拶や表敬訪問」「スーツ&ネクタイ」「ダイバーシティごっこ」

ちょっと待って、それってホントに必要ですか?

わりとビジネスの現場にいる人にとっては、「あるある」話ではないでしょうか。
というか、実はそれを「おかしい」と思っている人と、「そんなもの」となんとなくやっている人と、大きく二つに分かれていると思います。
前者にとっては、この本の内容は「そうそう、そうなんだよ!」と激しく共感すると思います。
しかし、後者の人にとっては、「え?そうなの?」という感じでしょうか。
ピンとこない人もいるんじゃないかと思います。

私自身がいつも不快感を感じるのは、電話で話せば済む話をわざわざ訪問されるとき。
思わせぶりな言い方して、アポを取られてやってくる。
で、話を聞いてみれば、本来の目的は1行で住む話だった、というやつです。

あとは、ただの情報共有のためだけに人を集めて一堂に会させようとする人。
極めつけは、メール添付の圧縮パスワードです。
これ、みんなやってくるんですが、個人情報のないでたーまでパスワードかけられて、面倒ったらありゃしない。
しかも、これはまったくといってセキュリティ上の効果はないんだとか。

いい子ぶりっこは仕事ごっこにつながる

まあ企業が大きくなると、フラットな組織は階層化してきます。
そして外向きの活動よりむしろ、組織を維持するための活動に労力が費やされるようになります。
そんな動きの中では、致し方ない事なのかもしれません。

また、社員というのは、自分の仕事をブラックボックス化して「忙しく」するものです。
なぜなら、忙しいほうが評価されやすいからです。
しかも、社内で「暇そうに見える」時点でアウトですから、他に何か仕事がなければ忙しそうに見えるようにどうでもいい仕事を創り出したりします。
そしてそれを記録するスキームを作ります。

たとえば、パスワード添付ファイルなんてものは、「いちおう、セキュリティー対策やってます」というアリバイ作り以外の何者でもありません。
そういった形式主義がはびこると、現場の仕事の効率はおちるのですが、世の中それで回っていくのですからまだまだゆとりはあるのかもしれません。

ということで、そんな仕事ごっこやめれば、日本経済もっと良くなるのでは?
というのが本書の提案。
私も大賛成ですが、自然の摂理から行くと、難しいのかもしれません。

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これをiPadでぱらぱら見てます(笑)
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