ノンフィクション

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム




はじめの一行

はじめに

2010年6月13日、スティーグ・ラーソンのエージェントは喜びに浸っていた。前々作で一躍有名となった同著者のシリーズ3作目『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』が、ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストのハードカバー部門で初登場1位となったのだ。朝のコーヒーを飲みながらリストを眺めてどれほどうれしかったことだろう。

ベストセラーコード 「売れる文章」を見きわめる驚異のアルゴリズム(ジョディ・アーチャー、マシュー・ジョッカーズ)

誰もが知るベストセラー小説の話から入ったのは、親しみ感を出すためでしょうか。
このあと、ミレニアムシリーズのヒットの様子が少し説明されます。
そのうえで、ヒットに法則はあるのか、と。

そしてそれがこの本のメインテーマ。

本書の内容

ベストセラーのコードはあるのか?

本書の内容は、ヒットする小説をコンピューターに入力してデータ化し、AIによる分析によってヒット作に共通する要素はあるのか、ないのか、を暴こうという企画。
なかなかに興味深い話です。
結論から言うと、こういった暗号を使うことでベストセラーを必ず生み出せるとは言えないが、売れる小説はたいてい共通する書き方をされている、ということです。
ただ厄介なのは、その共通点というのが多岐にわたるため、どれが決め手とは言いにくいし、そこから外れたものがヒットすることもある。
だからあくまで、最低の要件を意識する程度の話にはなるのでしょうが…

何が影響するのか?

この分析の中ではたとえば、

・小説のテーマ
・感情の起伏
・句読点の打ち方
・登場人物の特徴
など様々なものがあります。

たとえば、ヒットする小説には、「need」や「want」という単語が、1.5倍~2倍使われていると言います。
これは何かが足りないから、それを満たすというストーリーの表れかもしれません。

他にも女性的な文章、男性的な文章など、
様々な特徴を上げており、参考となるものも多い。

驚くのは、ヒットする小説を見比べてみると、感情の起伏グラフがほとんど一致することもあったり、やはりヒットの法則はあるようです。

ただそこには「たまたま」という要素も当然あります。
完ぺきにコードをなぞっても、ヒットせずひっそりと日陰の存在である作品もある。

そのあたりの話では、この「ヒットの法則」でも似たようなことが語られていたように思います。

ヒットの設計図――ポケモンGOからトランプ現象まで

そして最終章には、コンピューターは小説を書けるか?というテーマに挑みます。
なかなか面白い一冊で、知的好奇心を満たす、
文章を書く際の参考にする、
いろんな活用方法があるんじゃないかと思います。

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