上橋菜穂子

闇の守り人




はじめの一行

はじめに

バルサは、滝の上に立っていた。すぐ左脇に、洞窟が、ぽっかり口をあけている。その洞窟の中から水流が流れ出て、バルサの立っている岩棚から滝になり、はるかかなたの滝つぼまで、轟音を挙げて流れ落ちているのだ。
バルサは、山の精気がたっぷりとしみこんだ水の匂いにつつまれて、もうずいぶんと長い事立ちつくしていた。この高みからは、大地のしわのように幾重にも重なった青桐山脈が見下ろせる。

闇の守り人(上橋菜穂子)

前作『精霊の守り人』の主人公バルサ登場。
そのバルサが洞窟の前で立ち尽くす。
たぶん、前作を読んだ人はすでに、この時点で冒険への入り口を感じているのではないかと思います。
洞窟はまさに異世界への入り口。
そんな予感をさせる始まりではないかと思います。

本書の内容

バルサの冒険

前作がバルサの登場&バルサの現在だとすれば、今回はバルサの過去が少しずつ明らかになる作品。
もちろん時系列は、未来に進んでいるのですが、今回の旅はバルサが今のような用心棒になるまでの出来事が明らかになります。
彼女は命の機器を犯しながら洞窟に入り、子どものころの記憶と、短槍にきざまれた簡易の地図を頼りに洞窟の向こう側にたどり着きます。

そんな中、彼女は意外な事実を知り、
洞窟の向こう側の住民は意外な彼女の姿に出会い、
そして一刻を揺るがすところにバルサは立つ。

最後のラストシーンは、なかなかに盛り上がります。

ファンタジー、好きか?嫌いか?

私の私見ですが、どんな小説や物語も、舞台はたとえば宇宙だったり、おとぎの世界だったり、現実世界だったりしますが、
たいてい描かれているのは人間の葛藤と成長だと思っています。
この物語も同様で、様々な思いを過去に封印したバルサが生まれ故郷で繰り広げるドラマで、一皮むけるというか、義父ジグロに近づくようなシーンがあります。

この手のファンタジーは、舞台設定もそこそこ大事だと思います。
それがとてもしっかりと出来上がっているのが本書のシリーズの特徴だと思います。
架空の国の文化や人種、世界観がすごくリアルに表現されています。
そしてその世界観が、今回の物語の中で重要なキーになっているような気がします。

一方で、こういった世界観を表現するには、いろんな背景を文字にする必要があります。
これが或いは、ちょっと退屈に感じるケースもあるかもしれないな、と思います。
というか私は少しそう感じました。
しかし、Amazonのレビューは悪評価がない!。
どうも私は、こういったファンタジー小説を楽しむのが経たみたいです。

この辺りは好みの問題だと思うのですが、私のようにストーリーを追う人間には、児童向けの本のほうがしっくりくるかもしれません(苦笑)

 

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