ノンフィクション

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐




はじめの一行

はじめにーーー大分岐の時代に

人類は、今、胸元に拳銃を突き付けられているような状態だ。「撃たないでくれ」と叫び、最悪の事態を避けるために、行動する選択肢もある。それなのに、「どうぞ撃ってください」といっている。未来ではなく、週末を選ぼうとしているのは、私達自身なんだーーー。

これは、本書の第二部に登場する哲学者マルクス・ガブリエルの言葉だ。
ここでどのような選択をするかによって、人類の未来は決定的な違いを迎える。そのような「大分岐の時代」に私たちは生きている。

資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐( マルクス・ガブリエル(著), マイケル・ハート (著), ポール・メイソン (著), 斎藤 幸平 (編集))

わりとセンセーショナルな書き出しですね。
このはじめにを書いているのはたぶん、斎藤幸平さんなのですが、構成に関してはけっこう凝っているように思います。
この本ははじめにを立ち読みして買ったわけではなく、Amazonで買ったので、はじめには購買決定に関して何の影響もなかったのですが、これを読むと欲しくなりそうなまえがきです。

本書の内容

経済思想

本書の内容は?ときかれれば、「まあ資本主義は限界に来てるっていう、経済思想の本かな」と答える。
たぶんそれ以上にはあまり話せない。
なぜならば、私の理解を超えているから(苦笑)

なんとなく、資本主義ってこのままはやっていけないよね、とか
ここ数十年の流れを見ていると、資本主義のあまりよくない面がクローズアップされてるよね、とか
資本主義って貧富の差を作ったり、地球の環境をお構いなしに蹂躙してるよね、とか
そんな思いを持っている人は多いと思います。

資本を一つに集中させて、そこに中央集権的な組織をつくり、
スケールメリットを生かして効率化していく。
そういう社会は、そろそろうまくいかなくなってきてるんじゃないだろうか、と。

たぶんその感覚は間違いではなくって、多くの人がそれを感じ取っています。
じゃあ、これまで勢力を拡大してきた資本主義の次には何が来るのか。
私はそれが知りたくて、本書をとりました。

少し前の話になりますが、たとえばあの著名な経営コンサルタント船井幸雄氏は資本主義の後には「本物主義」が来ると言いました。
その話は分からないでもないですが、なんだかレイヤーが違うような気がしていました。
このところは、信用経済とでもいうのでしょうか。
個人の信頼度が支配する世の中がやってくるという話もあります。

その延長線上にある議論と思ったら、本書は思いのほか難しかった(苦笑)

もし読まれるとしたら、ここへの登場人物の代表的な著書は読んだうえで戻ってきた方がよさそうです。

 

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