はじめの一行
★「コンサルタントで本当に食べていけるの?」
これはコンサルタントとして独立する前、あるいは独立したての頃に、もっとも感じる不安でしょう。
結論から言えば、食べていけます。
現に、僕は20年以上、経営コンサルタントで食べてきました。
帝国データバンクが2014年に発表した研究レポートによると、経営コンサルタントを営む企業数は5年間で約1.9倍に増加し、経営コンサルタントを利用する企業数は5年間に約3.7倍に増加したとのこと。ニーズが高まっている職業のようです。
ただし、誰もが食べていける職業ではないのも事実です。
一番初めに、読者が感じているであろう不安を小見出しにしてくるあたり、かなり考え抜かれたまえがきと言えるかもしれません。
読んだ感じ、そんなに煽っているという感じはありませんが、このはじめのまさに一行で読者の心をとらえることを目的にして書かれているように思います。
本文でも繰り返されてるのは、クライアントの困りごとにフォーカスすることです。
そういう意味では、ご自身の身に沁みついているのかもしれませんね。
本書の内容
コンサルタントのためのAtoZ
本書を執筆された和仁達也氏は、数年前に『年間報酬3000万円超えが10年続くコンサルタントの教科書』という本を上梓されています。
これもまた、著者自身が行ってきた、コンサルタントとしてのあり方的なものをまとめた本でした。
非常に内容は広範囲にわたっていて、かなりいろんなことを網羅していたように記憶しています。
今回はタイトルで、「教科書」が「成功戦略」にかわりました。
基本的に内容はやっぱり非常に広い内容をカバーしているのですが、私的には今回の「成功戦略」がなんとなくしっくりきました。
とりわけ私が役に立ったな、と感じたのは「セミナーで集客しようとするな」という部分。
なんとなくですが、コンサルタントの一つの手法として、実績を上げるためにセミナーを開催する人はけっこう多いと思います。
しかし、本書ではそれを勧めていません。
なぜかというと、無名のコンサルタントのセミナーなんて、誰も来ないからです。
つまり、集客で苦労するのです。
そしてやってきた人はコンサル契約に至ることは少なく、結局、取り越し苦労。
ああ、なんとなくわかります。
私もセミナー集客がうまくいかず困ったひとりです。
クライアントを見つけ出す方法
本書における順序として、はじめにセミナーをやるな、という話がありました。
じゃあどうするかと言えば、やっぱりリアル営業でしょ?という事です。
その具体的な方法は、本書に譲りますが、コンサルタントであればそこそこ太いクライアントが数社あれば、とりあえずは食べていけます。
そしてそのクライアントの効果を最大化するためにも、当初は徹底的に少ない数のクライアントにコンサルせよ、と言います。
そうやって経験を増やし、学び、力をつけていく。
セミナーで営業しようとするなら、それはそうやってある程度地固めができた後で十分だ、と。
もうこの辺りの話は眼からうろこで、私自身、本の通りにするわけではないですが違うアイデアを考えました。
ということで、私個人的にかもしれませんが、すごく発想の刺激を頂けた一冊と言えるかもしれません。
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たとえば、コピーライティングで、女性誌・男性誌などをぱらぱらと見たいとか、
特定の趣味の人の話題を知りたいとか、そういったときにはとても役に立ちます。
私も契約して、どうしても参加しなければならないつまらない会議の時には、
これをiPadでぱらぱら見てます(笑)
メジャーな雑誌はけっこうそろっているので、おすすめです。
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