ミハイ・チクセントミハイ

フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい




はじめの一行

日本語版への序文

それほど遠い昔の事ではありませんが、国の権力を手中にしていたのは、広大な土地を所有する貴族、将軍、また時には、大きな修道院や教会を支配する宗教的指導者でした。そのような時代が過ぎ去り、今やその権力はソニーやトヨタ、ゼネラルモータース、IBMといった巨大な多国籍企業の手中にあります。企業は規模の大小を問わず、今や私たちの給料を支払い、GNPのますます大きな割合を獲得し、国内外の政治に影響を及ぼしています。

フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい(ミハイ・チクセントミハイ)

何が言いたいかというと、ここだけ読むと社会を牛耳るのは、何かしら物理的な力をもつ物でありがち、というところの話から入っているようです。
しかし、人生においては、そこを求めても空虚になるだけ、と言いたいのでしょうか。

余談ですが、2008年の本書の初版発行時の企業の代表格は、ソニーやトヨタ、GMやIBMだったのですね。
今ならばGAFA辺りなのでしょうが、たった10年余りでこんなにも景色が変わるものなのですね・・・

本書の内容

フロー体験

本書の中では、フロー体験とは何か?が詳しく説明されているというより、それが人生にどう影響を及ぼすかが書かれている本といったほうがしっくりくると思います。
簡単に説明すると、フロー状態というのは、人が何かに「無我夢中」になっている状態です。
たぶん誰しも経験があると思いますが、あまりに集中しすぎて、時間間隔もなく、周囲の雑音も聞こえず、ただただ一つの事をやり遂げるだけにフォーカスすること。
たとえば、小さな子供がお絵かきに夢中になり、読んでも返事しないと言った状況もフロー状態だと思います。

で、このフロー状態に入ると、人は日頃より一段上の能力を発揮することがあります。
それくらい集中しているわけです。

ところで、チクセントミハイ博士は生涯にわたって、「幸せとは何か?」を研究した心理学者と言われているそうです。
その彼が、このフローに注目したのは幸せとフローが直結しているからではないでしょうか。
私の持論も含めてお話をすると、幸せな状態というのは例えば「お金持ち」でいる状態じゃないと思います。
むしろそこに至るまでに、何かに打ち込んだ、その時。
何かに一所懸命打ち込んでいる状態こそが幸せな状態じゃないかと思っています。
なぜなら、そこに雑念はなく、過去も未来もなく、ただ今の一瞬に集中しているからです。

フロー体験とグッドビジネス

さてそんなフロー体験ですが、これらは仕事において発揮することがけっこうあると思います。
仕事においては一定程度の負荷がかかる、つまりその人にとってのチャレンジの要素を含むケースが多いので、フローに入りやすい環境になります。
さらに、それが自発的に誘発されるにおいては、その仕事そのものが社会にとって良い影響を及ぼすことがわかっている必要があります。

これはある心理学実験でも証明されていますが、人は、世の中のためになることには、前向きに努力することがわかっています。

ということで、人が幸せになるためにも、世の中のためになるビジネスをすることがとても大事です。
本書からは損な学びを得ました。

ちょっと文章が「ズバリ結論を言います!」的なわかりやすさがないぶん、ちょっと読むのが苦痛なところがいくつかありましたが・・・笑

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