小説

万能鑑定士Qの推理劇 III




はじめの一行

千葉鑑定団

千葉県内の国道沿いには、倉庫のように巨大なプレハブ平屋建てに”なんでも買います”と看板を掲げた、キッチュで仰々しいテンポがある。チェーンの名称は千葉鑑定団。ゲームやDVDソフト、漫画、フィギュアなどのオタクアイテムに特化したリサイクルショップだった。
のみならず、店内の広々としたフロアでは古着からヴィンテージ品まで取り扱い、パチスロ台やメダルゲームを楽しめる遊戯コーナーまで常設する。

万能鑑定士Qの推理劇 III(松岡圭祐)

実際にこういうビジネスがあるのかないのかわかりませんが、あったとすればそれなりに賑わいそうですね。
さて、この松岡圭祐さんの作品は、最後まで読んで、一番初めに戻ってくると「え?何の話?」と思うほど違う世界から始まっていることに驚かされることがあります。
今回も、後半戦の世界各国を飛び回る旅とは全く違ったムードの、千葉鑑定団の話。
この展開は面白いです。

本書の内容

いつもの物語

さて、本書はシリーズになって久しい、万能鑑定士Qシリーズ。
主人公はもちろん、あの凛田莉子。
今回は珍しく、ほのかに恋心を抱く小笠原さんはほとんど出てきません。
最近常連の、葉山刑事もあまり出てきません。

今回の凛田莉子は、地中海界隈をある人を追って旅する物語だから。
と言っても単独ではなくて、莉子の知人の婚約者と回ることになります。

キッカケは、あるがん作者の知人が行方不明になりました。
といっても、急に消息を絶つわけですが、彼は人生をやり直す的な文脈である大金持ちの美術スタッフになれるとかなれないとかいう話に乗るわけです。
その選考という触れ込みですが、それに出かけて以降、消息を絶つのです。
で、婚約者が心配して、莉子を頼るという話。

行き先の分からぬ旅

莉子と、行方不明者の婚約者は、ほとんど当てもなく、彼らを追います。
ほとんど痕跡を残さず、どこへ行くかも明確でなく、点々と居場所を変える一行を、莉子の観察力と推理力で特定しようと必死です。
まあいつものことなんですが、その過程で莉子はちっちゃな事件を次々と、いとも簡単に解決してしまうのですが・・・。

さて、最後の最後、行方不明になった婚約者はどうなるのか。
莉子たちは、彼らと会えるのか。
そこは読んでのお楽しみという事で。

あ、今回は珍しく、小笠原さんへの思いを素直に吐露する一行があります。
気になる方はぜひ(笑)

いやー、読書って素晴らしいですね。

 

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