北川恵海

ちょっと今から仕事やめてくる




はじめの一行

主人公の何気ない日常?

この本は、何気ない主人公の日常から始まります。
そのオープニングは、絶妙なリズム感。
個気味良い文章で、その機械的ともいえるパターン化された日常を伝えているのかもしれません。

六時に起床。同、四十六分発の電車に乗る。八時三十五分、会社に到着。席に座ると同時にパソコンの電源を入れる。
十に時から一時間の昼休憩。席を立ちあがったところで上司に声をかけられ、解放されたのは十二時十五分。歩いて三分の安いラーメン屋には長蛇の列。並ぶこと十五分。ようやく飯にありつける。注文が来るまで三分。湯気の立ち上るラーメンを胃袋に吸い込むこと五分。すぐに席を立ち、会社の玄関横にある小さな喫煙スペースで、缶コーヒーを片手に立ったままタバコを吹かす。この半年でたばこの量は二倍に増えた。ここでやっと、ホッと一息をつく。時刻はすでに十二時四十五分を経過している。

ちょっと今から仕事やめてくる(北川恵海)

比較的、初めの一行で主人公の名前が明らかにされることの多い日本の小説で、この小説は主人公の名前はなかなか出てきません。
というのも、登場人物はかなり限定的だからかもしれません。

本書の内容

ありがちな現代人の一コマ

本書の物語は、現代人にありがちな物語。
誰もが、程度の大小はあれど、似た経験をされていると思います。
そんな共感がこの小説のヒットの理由かもしれません。
映画化までされるたので、相応の話題になったのではないかと思います。

なんとなくタイトルからイメージする物語の流れは、ほぼ予想通りだと思います。
しかし、予想外の登場人物が出てきたり、その登場人物の出自が予想外だったり。
とちゅう、え?なになに?という展開は結構あります。

比較的サクッと読める一冊。

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