星渉

神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り




はじめの一行

はじめに 一度きりの人生を公開しないために

やっとあなたにお会いすることができました。
数多くある書類の中で、本書を手にとっていただきありがとうございます。

この本があなたにもたらすもの。それは……、

「職場など何かしらの人間関係で不安や疑問を抱えている」
「なぜ、あの人はわたしのいう事を聞いてくれないのか」
「いつも言いたいことが相手に伝わらなくて悔しいと感じてツラい」
「どうして、私のことを分かってくれないのだろう」
「本当の自分はもっとできるはずなのに」

神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り(星渉)

これは、問題列挙型とでも言いましょうか。
読み手に寄り添うべく、読み手が陥っているであろう状況を列挙することで、
「ああ、コイツ判ってるな」と思わせるまえがき。
実際に人間関係で悩んでいる人は多いので、結構さ去る人は多いのではないでしょうか。

本書の内容

「褒め」の一冊

本書全体を通して、一番印象に残ったのは「相手を褒める」という事。
実はこのことが全体を通して、随所に入れ込まれています。
それもそのはず、著者が自身の人生において一つのきっかけになったという本が、ディール・カーネギーの「人を動かす」だったようです。
この本、私の記憶が正しければ、人を動かしたければ、人を良い気持ちにさせよというのが中心にあったと思います。
要は相手のことを深く尊重し、そうやった見返り(この言葉、あまり適切ではないかもしれませんが)に自分にいろんなものが返ってくる、と。
心理学的な言葉を使うと、返報性の法則を活用している、と言えるかもしれません。

本書もその基本スタンスをとっていまして、とにかく相手に安全な場所を提供し、いい気分になってもらう。
それがいろんなシーンにおける、人付き合いのコツであり、人を動かすコツであると言います。

たとえば、誰かに何かをお願いする場合には、褒めて、お願いし、褒めるという順序を守るとか、割と細かいテクニックまで解説しています。

第1章 科学的に「人の心を動かす」絶対条件

この賞の大きなテーマは、「なぜ」を考えてみること、という部分にあったように思います。
人間は意外と理論では動かないものです。
如何に論理的に正しくて、納得感のある主張も必ずしも人を動かすことはできない。
じゃあ何が決め手かというと感情。
それを言い換えると、動機と言えるかもしれません。
そもそもこの動機という部分をあぶりだすことなく人を動かすことはできない。
そんな事から、本章は人の欲求について学びます。

第2章 あらゆる「人間関係の悩みが消える」伝え方

人間関係においてカギを握るのはコミュニケーション。
そしてそのコミュニケーションは、自分のことを如何に語りつくすかではなく、いかに相手の話を聴くかにつきます。
まずは相手を受け入れることから始めなければ、相手は自分を受け入れてはくれません。
そういう原則を元にして考えたときの、正しい相手の話の聞き方が中心になる章です。

具体的には、相手の話を聴く心構え、姿勢、対応、態度、意思表示など、具体的なコミュニケーションスキルについて語られています。

第3章 自然と味方が生まれ「誰からも好かれる」伝え方

大事なのは相手の自己重要感。
これを相手に与えることで、自分の周りに味方が溢れるようになります。
ここについては、たとえば誰でも使える方法の一つが「相手の名前を意識して呼ぶ」という事でしょう。
日本語というのはけっこう主語を省略するのが可能な場合が多いと思います。
しかし、それをあえて名前を呼ぶ。
これは、SNSなどでも使えるかもしれませんね。

そういえば友人で、NLPという心理学を学んだ人がいますが、彼もあえて名前を呼ぶよう意識しているみたいです。
受け手としては、ちゃんと尊重されている感じがして悪くはないかも。

第4章 相手が「自分の思いどおりに動いてくれる新世界へ」

この章は、ざっくりいうと上司から部下への接し方という印象が強い内容です。
たとえば、相手の行動を変えてほしいとき、こちらから否定して相手を動かすのではなく、相手に気付くよう差し向ける。
また、期限を相手に決めさせるとか、逃げ道をおいておくとか。
相手を追い詰めすぎず、一方で自主性をもってやっている状態を作る方向でのふるまいがアドバイスされています。

第5章 相手の人生さえも変える「究極の神トーーク」

もうこの辺りに来ると、ほとんど内容はコーチングです。
人としての弱みを隠そうとっせずさらけ出し、いわゆる心理的安全性を確保する。
そのうえで、相手の目標というか、目的をイメージさせる。
そんな個別のテクニックがありますが、人と伴奏していくイメージで様々な考え方が提示されています。

感想

私の感想としては、いろんな例文が出てくるのですが、これがちょっと白々しく感じるときもあります。
ただまあ、これは読み手にわかりやすく、あえてオーバーにやってるんじゃないかと思います。
ただ実際のところ、これに近いことを自分も経験しているという事も結構あったり、ああ、あの時うまくいったのはこういうことだったのか、と納得したり。

また、内容的には若干NLP的な部分もあります。
そういったことを勉強された方にとっては復習にもなるのではないでしょうか。

そして「トーーク」という事ですが、やはり内容は話し方や話す内容だけの話ではありません。
すべてのふるまいを通じて、人とどうかかわっていくか。
それが本書の中心にあるように感じました。

 

いやー、読書ってすばらしいですね。

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