小説

万能鑑定士Qの推理劇IV




はじめの一行

披露宴

二十代半ば、長身でスリム。ほのかに褐色に染めた髪は今風に伸ばしていて、細面で鼻が高く、顎も女性のように小さい。ジュノンボーイ風のルックスながら、いかにも内気でおとなしそうな性格が垣間見える。
職場でそんな風に評されることが多い小笠原悠斗は、ひさしぶりの帰郷で山梨県立北杜高校の元同級生たちと再会するのを心底恐れていた。

万能鑑定士Qの推理劇IV(松岡圭祐)

いつもお決まりのキャラクター紹介。
ここから物語を始めるのは、松岡圭祐さんは少ないパターンだと思うのですが、サクッと紹介を終えて、同窓会に恐れるシーン。ついつい先が気になってしまいます。次を読ませたくなる文章、うまい人だなと思います。

本書の内容

いきなり起こる事件

松岡作品の特徴として、一冊の中にいくつも事件が起こり、それを広げれば事件ごとに一冊の本にできそうなのに、軽ーく謎解きしてしまうところがあるのではないかとおもいます。
たとえば、冒頭の小笠原悠斗のシーンは、元同級生の結婚式への参列が目的でした。その二次会の際に起こったある事件。この事件は、謎に満ちているのですが、これをいとも簡単に解決します。

いつものパターンでいうなら、万能鑑定士Qの凜田莉子が解決するところですが、今回ばかりはいつもの莉子との話の中からふと思いついたことを、小笠原が解決します。なんとも成長したものです。あ、そうそう、成長したといえばこの小笠原悠斗、今回昇進します。どちらかというと、破格の待遇になるのが結論ですが、そこのあたりの経緯は是非本書を読んでご確認ください。

力士カードの謝花兄弟

さて、ここにきて、本書ではシリーズ確か一作目で日本中を大混乱に陥れた謝花兄弟が出てきます。ネタバレに一応配慮して詳しくは書きませんが、莉子は彼らを追い、やはり難なく彼らとコンタクトを取ります。

そのあとは、最近頻繁に顔を出す、特等添乗員αこと絢奈ががっつり登場して、一つの章がまるまる彼女の物語か、というような展開になります。ここでもちょっとした事件が起こり、その事件もまた策っと解決します。

その後さまざまな展開ののち、事件の最終的な盛り上がりは、凜田莉子の故郷、波照間で。
ここですべての伏線が回収されますが、また、ここでオールスターキャストになってしまいます。

これがシリーズ最終作ということになりましたが、小笠原悠斗と凜田莉子の関係、そこそこすっきりしたところに落ち着きます。さて、どんな感じでしょうか。このシリーズを読んできた人は、読んでおいたほうがいいかもしれませんね。

 

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

 

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