ノンフィクション

人類2.0 アフターコロナの生き方




はじめの一行

Prologue 見通せない世界が迫ってきたとき、あなたは何を考えましたか?

いま、この原稿を書いているのは、2020年の6月です。毎日、新型コロナウィルスにかんする様々なニュースが国内外から飛び込んできますが、わたしはそれらのニュースを読み漁っています。それこそ、朝から晩まで―――。
そして、知人、友人、ビジネス仲間と議論し、分析に分析を重ねています。SNSを通じて拡散されてくる情報の中にはフェイクニュースも多々あり、デマには十分に注意しながら。

人類2.0 アフターコロナの生き方(小林慎和)

今の時代は、「コロナ」というキーワードがけっこう強い。本書の立て付けがそもそもコロナ禍の影響をまとめた本といっても過言ではないものなので当然と言えば当然なのですが、このコロナが及ぼすであろう影響の大きさをまえがきで語っています。

ところで、私が本書を手にした理由は、タイトルです。『人類2.0』って、なかなか刺激的です。そもそも「2.0」とか、「3.0」とかいうバージョンを示す数字というのはなぜか、けっこう強力に感じられます。私がこれを始めて認識したのが、ダニエル・ピンクさんの『モチベーション3.0』でした。なんだか、バージョンが変わると次元が変わるという感覚がして、新奇なものをイメージしたことを思い出します。しかも本書は「人類2.0」です。なんだか人類が進化するようなちょっとすごそうなイメージが強い。なかなかに楽しみな一冊です。

本書の内容

さまざまなバージョン2.0

本書は4つのテーマに分けて、これからの世界で起こることを予測しています。
その4つというのは、「働き方」「ビジネス」「お金」「人類」といった具合です。これらが、コロナウイルスの影響で、かなり違う次元に進化していくといいます。

働き方2.0

まず、働き方の変化はこんな感じでしょうがわけられています。
まずはミーティングについて。今もうすでに会議の中心は、オンラインという方も多いかもしれません。こういった流れはいったん加速すると元には戻らない。なぜなら、便利だからです。その反面、対面というものは、価値はむしろ上がる。何の用事もなく人と人が会うというのはあまりなくなり、特別な幼児のときだけ対面で会うという時代になるであろうと予測します。そうなると、リアルで五感で感じていたコミュニケーションというのが難しくなるため、信頼関係構築の方法の新たな手段が検討されるという事が考えられそうです。

そういった背景から、通勤が無意味になり、営業はリモート。すると、人事評価も今までのように時間単位をベースとした評価方法ではそぐわなくなる。
社内コミュニケーションにおいては「雑談」の取り方が一つのテーマとなり、オフィスの在り方さえも変わるであろうと予測します。

ビジネス2.0

こういった状況を踏まえて、大企業・グローバル企業にはどんな影響を及ぼすか。
飲食はさらに、フードデリバリー市場が拡大し、旅行・観光業に関してはどうなるのか。海外への渡航が難しいぶん、国内旅行は早期に回復という見込みを本書は立てt利ます。リアルなイベントや、ショービジネスの変化、広告の変化など、思った以上にビジネスの在り方も変わりそうな気配です。

お金2.0

家計にとらえ方も随分と変わってきそうです。本書では日本人は現預金の金額を増やすと予測しています。通貨や国家予算、また経済の在り方も随分と変わる、と本書は予測しています。

人類2.0

さて、こういった変化の結果人々はどうなっていくのでしょうか。
コミュニティというものがとても大事にされる半面、その居場所はオンライン上へ場所を変えるといいます。町のつくりも変わり、東京への一極集中は変化していく。そういった生き方の変化から、人類の新たな歴史は刻まれていくのだ、と本書は考えているようです。

私の感想

本書を読んだこのブログ筆者である私の感想を述べさせていただきますと、タイトルはけっこう衝撃的ですが、中身は比較的「ああ、きっとそうだろうな」という想像の範囲を超えないものでした。Amazonのレビューにおいては「データを示していないので、著者の感想に過ぎない」といった評価がありますが、たぶんそれはちょっと違うかも、という印象を受けています。なぜなら、コロナの前後では、過去のデータが参考にならない変化が起こっていると思われるからです。むしろ、過去のデータに頼りすぎると、逆に未来予測を誤りそうな気がするのですがいかがでしょうか。

いっぽうで、このタイミングでの未来予測の難しさは、おそらく社会の変化で、今は誰も注目していないようなビジネスや仕組みが急浮上することがあるという事です。そういう意味では、10年後振り返った時、「あんまりあたっていなかったな」という結果になりそうな気はします。ただ大事なのはたぶん、未来を「予測してみよう」というトレーニングを積むことが大事で、その思考の動きを本書を音に学んでいくという身ではとても大事な一冊ではないかと思います。決して難しいことは書かれていないので、本書を受け身的に読むというより、「自分はこう思うな」とか、「もう少し深く考えてみるとこうなるんじゃないか」とか、自分なりの仮説をイメージしながら読むのがいいような気がしますが、いかがでしょうか。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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