ノンフィクション

トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと




はじめの一行

はじめに「車を降りろ!」

2015年7月、サンドラブランドという名の若いアフリカ系アメリカ人の女性が、故郷のシカゴを車で出発し、テキサス州ヒューストンから西に一時間のところにある小さな町に向かった。彼女は、数年前に自身が卒業したプレーリー・ビューA&M大学で仕事の面接を受ける予定だった。ブランドは背が高く魅力的で、その要旨にに見合う魅力的な性格の持ち主だった。

トーキング・トゥ・ストレンジャーズ 「よく知らない人」について私たちが知っておくべきこと(マルコム・グラッドウェル)

本書のはじめに、はけっこう長い。
その長いまえがきにおいて、あるエピソードが紹介されています。
そのエピソードがまた衝撃的で、おもわず「え?」と口にしたくなるような内容。
こういった物語で人を引き込むというのは、大物、マルコム・グラッドウェルならでわだなぁ、と思いました。

本書の内容

人のことはよくわからない

人は、人を一瞬に判断しています。
たとえば、まったく知らない人と初めて会ったとき、その人の風貌や語り口を見て、自分の過去にあった人たちと照らし合わせ、「たぶんこのグループかな」というように分類します。ヒットしたビジネス書の中で、人は見た目が9割とかいうものもありましたが、本書の主張はそんなに簡単なものではない、という事をたくさんの事例を用いて明らかにしていきます。

知人・友人の誰からも好かれ、良い人という評価を受けていても、見知らぬ人からすればとても不審な人物に見えることがあります。
それは恐らく、それぞれにおける文脈があるから。
たとえば、その”良い人”は、何かしらの理由があって、そこにいて、そういうふるまいを撮ったわけです。
そしてその”良い人”と相対した人も、その人のこれまでの経験や思考があって、その人と出会いました。
すると、お互いが解釈している現実の違いから、けっこう大きな行き違いを経験することがあるわけです。

本書が提示するテーマ

この本の最終的な結論は何かというと、まさにタイトルそのもので、「見知らぬ人のことを私たちは何もわかっていない」という事といえそうです。
それを様々な事例を用いて解説し、一つ一つ伏線を回収していく本書は、行ってみればサスペンスのようなしあがり。
マルコム・グラッドウェルの本が売れるのは、きっとそういうストーリーテリングの巧妙さゆえなのでしょうね。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

 

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