自己啓発

頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる




はじめの一行

はじめての瞑想体験

すでに真夜中をだいぶ過ぎていました。私は塀の上に腰かけて下を見おろしました。地面までは3メートル半ほど。対して高くないと思うかもしれませんが、私が身につけているものといえば、薄いサンダルと寝間着だけ。それで飛び降りることを考えると腰が引けます。なぜサンダルなんかはいてきたのかというと、他の僧たちを起こさないよう、それをズボンに挟んでこっそり僧院を抜け出してきたからです。

頭を「からっぽ」にするレッスン 10分間瞑想でマインドフルに生きる(アンディ・プディコム)

ちょっとドキドキするようなシーンからのスタート。
この書き出しは、著者がかつて人生を生きる中で、「これでいいのか?」と疑問になり、僧になることを決意したという逸話をご紹介している一部となります。
きっとこの本を手にする人は、今の人生について大なり小なり疑問というか、何か満たされないものを感じている人が多いと思います。そういった人たちに、同じように感じて層になった自分のストーリーを語るという事は、読者の共感を呼ぶ役に立っているのかもしれません。

本書の内容

「瞑想」の入門書

今、いろんなところで瞑想が注目されています。特に、本書に推薦文を寄せているビル・ゲイツ、アップルの故スティーブ・ジョブズも瞑想にハマっていた一人として有名ですね。最先端のIT技術を開発し、成功した人たちがハマる瞑想、マインドフルネスって何?そんな関心を持つ人は多いと思います。

そもそも、アメリカで瞑想が流行り出したのは、瞑想を宗教観と切り離したから、と何かの本で読んだことがあります。
なるほど、確かにそうなのかもしれません。

本書においても、著者は僧ではあるものの、宗教観を語っているシーンはあまり見かけません。

ところで、瞑想ってどうやるんでしょう。
実はこれ、本の帯に明快なステップが書かれています。

1.背筋を伸ばして楽に座れる場所を見つける
2.タイマーを10分間にセットする
3.5回深呼吸して、軽く目を閉じる
4.体が椅子や床に触れている感覚に集中する
5.体のリラックスしている部分、こわばっている部分を感じる
6.呼吸を数える。吸ったときに1、吐いたときに2、という具合に10まで数える。このサイクルを10分間繰り返す。
7.一切の集中をやめ、20秒ほど心を自由にする

・・・ということで、ステップは非常にシンプルです。
逆に言うと、本の中で「やり方」だけを知りたいなら、このステップだけを知ればいいわけです。

本書にはほかにも、歩く瞑想、食べる瞑想など、一日の時間の多くを瞑想に当てることができる方法が書かれていますが、それはおまけ的な感じ。
むしろ、本書の中で多く語られているのは、瞑想で得られるものであったり、瞑想をやる意義、そして瞑想の最中に何が起こるのかではないかと思います。

そもそも瞑想って何だろう?

本書の中でも度々、「今、ここにあること」というような表現があります。これはまさに、今目の前に集中するという事です。
ともすれば私たちは、未来に起こるかもしれないこと、未来に備えて準備することなど、心は未来に行き、未来の不安を現在感じていることが多い。
未来だけではなく、過去を振り返り、過去に起こった嫌なことを思い出し、その感情を今味わう。
そうやって、心が未来や過去のことで揺らめくことが多いのですが、今目の前のことだけに集中することで、そういった未来の心配や過去の更改を排除すると、人は非常にクリアになるようです。

本書では直接語られていなかったと思いますが、まさに悟りの世界に近づくのではないかと思います。

例えば、食事をするときに、食べる事だけに集中しながら私たちはご飯を食べていません。
メールをしながら、誰かと会話をしながら、考え事、テレビ、その他さまざまなものに気を散らしています。
これを食べる事だけに集中することもまた瞑想であり、それは「今ココ」の世界なわけです。

そうやって気を散らさず今の時間に集中すると、いろんな思いが頭の中に浮かんでは消えします。
それは仕方のない事なので、それを受け入れるでもなく、否定するでもなくただ眺めてみる。
判断をやめて、イメージが浮かぶに任せる。

そういった先に、自分や世界の理解が深まっていく。
そんなところを目指したい人のための瞑想入門。

いやーーー、読書って素晴らしいですね。

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