ジェームズ・ワット

ビジネス・フォー・パンクス




はじめの一行

とりあえず型破り

ブリュードッグというビールご存知ですか?
飲まない私は全く知りません。
が、けっこうな勢いで成長している会社のようです。

その会社の創業者が書いたビジネス書。
こんなふうに始まります。

さあ、世界を変えてやろう
(Let’s Change the World)

「僕にとってパンクとは、一人の個人である事、そして常識に逆らうことだ」ジョニー・ラモーン(パンクのアーキタイプ)

「私はいつも、パンクは生きる姿勢の事だと言ってきた…
それは破壊であり、破壊に秘められた創造の可能性だ」マルコム・マクラーレン(パンクの始祖)

ビジネス・フォー・パンクス(ジェームス・ワット)

本書の内容

7年で売上70億円

私が飲まないからかもしれませんが、ビール市場というのは今さら新しい流れなんかできそうにない気がしてました。
まぁせいぜい、税制に対応していかに低価格で販売するかとか、そんな程度のイメージが強い。
かつて、ドライが出たときには、空前のドライビールブームがおこりましたが、各社が参戦。
結局、大手同士の空中戦の印象はぬぐえません。

海外でもきっとそんな状況だったのではないかと想像します。
しかし、そんな中で、2007年に300万円で創業。
そして7年間で70億円の売り上げのビールメーカーにしたとなれば、その秘密は何かと気になります。
まさに、風穴を開けたのが、このブリュードッグ。
これは私の私見ですが、ビールの味なんて実は決定的な要素ではないと思っています。
では何が重要だったのでしょうか。

既存の言葉を使うなら

従来からあるビジネス用語を使うなら、この会社の勝因はきっと「イメージ戦略」という事に落ち着くのでしょう。
ビール本来の味はもちろんですが、統一されたイメージ。
そのイメージというのは、ビジュアルというより、パンカーとしての振る舞いですね。
こだわりというか、会社全体で醸し出すアウトローな感じ。

それは本書の書き出しを見ても明白で、普通のビジネス書ではあり得ないスタート(笑)
まじめさはみじんもなくって、勢い重視。
けど、その勢いに共感できる人たちが、この会社の顧客なんだな、というのはよくわかります。

そもそも、成熟しきったビール業界に300万円の資本で乗り込むこと自体が”パンク”なわけですが、
それをやってのけた背景には、実は結構なこだわりがあったようです。

本書は、言葉としては非常に勢いがあるのですが、やっている事は割と地道というか、まじめにコツコツとやるべきことをやっています。
言葉を普通の言葉に直せば、まじめなビジネス書です。

で、本書にほれ込んだのが、「ストーリーとしての競争戦略」がヒットした楠木健先生。
ちゃっかり推薦文を書かれています。

企業が物語を語れ、とはよく言われる話ですが、それを徹底的にやったのがこのブリュードッグでしょう。
どんな企業にとっても参考にできる、まじめな一冊だと思います。

始めるのはビジネスじゃない。革命戦争だ

この言葉にしびれる人なら、ご一読をおすすめします。

 

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