オリビア・フォックス・カバン

カリスマは誰でもなれる




はじめの一行

カリスマの象徴?

本書は「カリスマ」について書かれた本。
その冒頭はこんなふうに始まります。

マリリン・モンローは証明して見せたかった。
1955年夏、マリリンは雑誌記者とカメラマンを従え、ニューヨークのグランド・セントラル駅の階段を降りた。平日の昼間で混雑していたが、ホームに立って地下鉄を待つ彼女に誰ひとり目もとめない。シャッターを切るカメラマンをよそに、彼女は地下鉄に乗って車両の隅に一人で立った。誰も彼女がマリリンだと気が付かなかった。
自分がなろうと思うだけで、グラマラスなマリリン・モンローにも、地味なノーマ・ジーン・ベーカーにもなれる-彼女はそれを証明したかった。地下鉄の中ではノーマ・ジーンだった。しかし、太陽がまぶしい地上に戻り、大勢の人が行き交うニューヨークの歩道に立ったとき、彼女はマリリンになることにした。あたりを見回し、カメラマンにいたずらっぽく訊いた-「彼女に会いたい?」大げさなジェスチャーはいらなかった。「彼女は髪をふわりとさせ、ポーズを決めた」

カリスマは誰でもなれる(オリビア・フォックス・カバン)

よく、芸能人にはオーラがあると言われます。
当時のマリリン・モンローといえば、その輝きは別格のものであったでしょう。
しかし、その輝きを、どうやら放つことも消すことも、彼女にはできるらしい。
そんな逸話から本書はスタートしています。

本書の内容

カリスマは生まれついてのものではない

なんとなくイメージとして、カリスマ性と言えば、その人に生来備わっているようなものというとらえ方をしがちです。
生まれつきではないにせよ、その人の成長過程で身に着けたもの、という印象はぬぐえません。
本書の中心テーマは、そのカリスマ。
本の中で、カリスマは生来のものでも、次第に備わったものでもない。
ただ、振る舞いを変えるだけで、それを獲得できるといいます。

目次を見ると、こんな構成になっています。

カリスマは神秘ではない
カリスマ的な振る舞いプレゼンス、パワー、誠意
カリスマを邪魔するもの
障害を克服する
カリスマ的な精神状態をつくりだす
カリスマのスタイル
カリスマ的な第一印象
カリスマは聞き上手で話し上手
カリスマ的なボディランゲージ
困難な状況こそカリスマらしく
カリスマのプレゼンテーション
危機的状況とカリスマ
カリスマ的な人生―困難に立ち向かう

書中では、具体的なカリスマヒーローを例に、カリスマを身にまとう方法を伝授しています。

実際に、なるほど、とうなずくものも多く、きっと参考になるのではないかと思います。

カリスマを身にまといたい人

たとえば、ビジネスにおけるリーダー、
講演やセミナーを仕事にする人、
セールスパースン、
など。
恐らく、ビジネスを行う中で、カリスマがあれば役に立つ人は少なからずいると思います。

会議でなぜか自分の意見が無視されてしまう、
お客さんへの進言が採用されることが少ない、
グループにおいて発言権がない、
チームをまとめることができない、
といった悩みのある方には、おすすめの一冊です。

本書におけるカリスマは、たんなる小手先の話ではありません。
たとえば、結論を語る前に一呼吸置く、といった小手先の技術ももちろん紹介されていますが、
実際はカリスマをまとうべき人間とはどのような人か?と問いながら見ていくと、
カリスマというのは必然から備わるものだという事に気づきます。

なかなか面白い一冊ですからご一読をおすすめします。

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