ノンフィクション

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい




はじめの一行

科学的に見破れない違いを見破る”第一感”

人には、まだうかがい知れない能力が宿っているようです。
どれだけ科学的調査しても違いが判らなかったものが、なんとなく・・・という違和感で違いが見えることがあります。
本書はそれを第一感と名付け、明らかにしていきます。

その初めのエピソードとして、あるギリシャ彫刻の事例が紹介されます。

どこかおかしいギリシャ彫刻

一九八三年九月、ジャンフランコ・ベッチーナと名乗る美術商がJ・P・ゲッティ美術館(カリフォルニア州)の門をたたいた。聞けば紀元前六世紀の大理石像を手に入れたという。「クーロス」と呼ばれる立像で、全裸の若い男が気をつけの姿勢で立ち、左足をやや前に出したポーズ。世界中で二〇〇体ほど見つかっているが、そのほとんどは発掘された時点で損傷がひどかったり、どこかが欠けていたりする。しかし自分の手に入れたクロース像の保存状態はほぼ完ぺきで、高さは二メートルほど、古代の彫像にしては珍しく輝くような色をしているという。文字通りの掘り出し物だ、買わないか。ベッチーナの言い値はざっと1000万ドルだった。
ゲッティ側は慎重に対応した。まず問題のクロース像を借り入れて、徹底的な調査にかけた。よそのクロース像と比べて不自然なところはないだろうか?いや、見たところどこもおかしくない。そのスタイルは、アテネの国立考古学博物館にある「アナヴィソスのクロース」と一致しているように思われた。ならば、製作年代や場所には問題がない事になる。

第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい(マルコム・グラッドウェル)

本書の内容

なぜか感じる違和感

ほんの15分の夫婦の会話を観察しただけで、15年後の関係を推測できる。
声を消したセールスのシーンを見ただけで、商談の行方が分かる。
こんな離れ業を、人は何気なくやっている事は多いものです。

これらを五感の延長線上にあると言われる第六感とは区別して、さまざまな事例や実験結果を通じて明らかにしていきます。
私が驚いたのは、あるカードゲームの実験。
実は必勝法があるシンプルなカードゲーム。
これをやっていくうちに、実は身体はかなり早い段階で必勝法を感知しているそうです。
なぜならば、自分が間違ったカードを使おうとしたとき、身体が微妙に反応している事が観察されます。
しかし、その反応は意識に上りにくいので、自分で認識できるまでには結構な時差が生じる。

けっかとして、著者はタイトルの通り、初めの「なんとなく」が正しい事が多いといいます。
論理的な思考よりも、優れた能力。
第一感を活用すると、もしかしたら成功率は非常に高まるのかもしれませんね。

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