佐藤青南

インサイド・フェイス-行動心理捜査官・楯岡絵麻




はじめの一行

定番のスタート

こういったシリーズ物の小説ですが、スタートは毎回同じシーンから始まります。
それは、犯人の取調べシーン。
いわゆる刑事ものの中では、少し変わったしちゅえーっションかもしれません。

ただ、いつもは主人公楯岡絵麻が行う”キャバクラトーク”なのですが、今回は登場人物が変わっています。
楯岡絵麻とは似ても似つかぬ、ゴリゴリのおじさん。
筒井による取調べシーンでのスタートです。

「だがあんた、五年前にも年上の旦那を亡くしているらしいな。死因は溺死。雨の日に海釣りに出かけて、高波に飲まれたとか・・・その結果、あんたは三千万の保険金を手にすることになった」
筒井道大は捜査資料を読み上げながら、にやりと唇を吊り上げた。
目の前に座った女が、なにかいおうと口を開きかけたものの、諦めたように視線を落とす。
女の名前は、中越晴美。三十歳の専業主婦で、殺人事件の重要参考人である。
艶やかな黒髪を胸のあたりまで垂らした、お嬢様然とした雰囲気の・・・

インサイド・フェイス-行動心理捜査官・楯岡絵麻(佐藤青南)

本書の内容

行動心理捜査官の活躍

絶世の美女捜査官、楯岡絵麻。
彼女は、心理学を駆使して、相手のウソを見抜く。
その捜査官の活躍を描いた小説ですが、シリーズ化されることで、だんだんと敵が強大になっていきます。

こんかいは、シリアルキラー。
また、この回を境に、今まではどちらかといえばあまり接触のなかった宿敵(?)筒井との共同作業が増えてきています。
本作以降は、このゴリゴリのおじさんデカ、筒井がけっこう迷活躍をします。

だんだんと、主人公楯岡のミステリアスな過去が明るみに出てくると、次回作の内容作りが大変かと思うのですが、わりと過去が解決されていきますね。

キャラクターの大切さ

本書のみならず、それなりにシリーズ化される小説というのは、登場人物の個性が際立っています。
まあ、小説に出てくる登場人物で、その人間性が見えないものはほとんどないと思いますが、ちゃんと役割が決まっているんですね。
そういったキャラづくり。
これがやっぱり大事なんだな、と思います。

小説でない場合は、筆者のキャラクターです。
書き手の個性というか、人間性が出ない文章というのは、今一つ引き込まれにくいのではないか、
そんな風に本書を読みながら感じた気がします。

本書のご購入はこちら。




未処理の感情に気付けば、問題の8割は解決する前のページ

ハーバード・ビジネス・レビュー公式ガイド 社内政治マニュアル次のページ

ピックアップ記事

  1. はじめに
  2. 残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学する
  3. 脳は「ものの見方」で進化する
  4. ある犬のおはなし
  5. 成長マインドセット

関連記事

  1. 小説

    人生教習所(上)(下)

    はじめの一行第一部小笠原諸島。東京湾から千…

  2. ロバート・A・ハインライン

    夏への扉

    はじめの一行しゃれたタイトルと不思議なスタート…

  3. 小説

    万能鑑定士Qの推理劇I

    はじめの一行遡ること五年旅客機の客室乗務員を務…

  4. 小説

    花酔ひ

    はじめの一行第一章 遊ぶ鬼 麻子風が温くなった…

  5. 小説

    霊感検定

    はじめの一行ちょっとスローテンポな始まり本書は…

  6. ダリル・アンカ

    粉々になった鏡のカケラ 第1篇クリプティック-謎-

    はじめの一行第1章スリーロック・マウンテン人類…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。







  1. アーリック・ボーザー

    Learn Better――頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ
  2. ノンフィクション

    しらずしらず――あなたの9割を支配する「無意識」を科学する
  3. マンガ

    スピ☆散歩ガイドブック
  4. 今村昌弘

    屍人荘の殺人
  5. 吉野源三郎

    漫画 君たちはどう生きるか
PAGE TOP