佐藤青南

サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻




はじめの一行

いつもとは違う始まり

いつもこの小説は取調べシーンから始まるのですが、今回はどうやら違うようです。
事件の始まりが描かれています。

ミキシング中の新曲をソファで聴きながら、いつの間にか眠っていたらしい。ふだんは薬の力を借りないと眠りにつけないことも多いのに、作業に没頭すると限界まで身体を酷使してしまうため、思わぬタイミングで気絶するように眠ってしまうことがままあった。
だが目覚めた後のこの体の変調は、経験がなかった。血管の中を冷たい刃物が飛び回っていた。リピート再生で流れ続ける自分の歌声が、頭蓋の内側で反響を重ねて不協和音になる。
頭が重く、口のなかが異常なほどに渇いていた。
声を発しようとすると、上下がくっついていた唇の皮膚が、ピリッとはがれた。

サッド・フィッシュ 行動心理捜査官・楯岡絵麻(佐藤青南)

本書の内容

国際テロリスト登場!!

こういったシリーズ物のパターンとして、物語が進むにつれてミステリアスな主人公の過去が暴露されていく。
そういったパターンが多いと思います。
本シリーズは、そのあたりはある程度終わっているので、今度は敵がどんどん強大になっていきます。

で、出てくるのが国際テロリスト。
そこに主人公が潜入します。
おいおい、という大胆な展開は、ハリウッド映画か!と突っ込みたくなります。

主人公絵麻を潜入捜査に入れ込んでいく黒幕も、今後何かと絡むのではないか・・・
そんな雰囲気を持っていますが、結論やいかに・・・。

シリーズ化の辛さ

作家サイドに立つと、なんとなくですがシリーズをここまで長引かせる意図は当初はなかったのでは?
そんな風に勝手に想像しています。
とはいえ、出版社としては人気シリーズをそれなりに引っ張りたい。
作者としては作品のクオリティを保つのはなかなか大変。
毎回、今回で終わり!と思いながら書いてるのではないかと思える渾身の内容ですが、そこから「次も・・・」なんていう風になってくるとだんだん苦しくなってくるのでしょうね。
かといって手抜きすればそこで終わり。
毎回、ベストを尽くして、しかもよりよいものを書き続ける。
これって大変だなぁ、なんて思います。

小説家にならなくてよかった(笑)

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