ダニエル・ピンク

モチベーション3.0




はじめの一行

興味深い研究事例から

二十世紀の半ばに、若い二人の科学者がある実験を行った。これは、世界を変える実験となるはずだった―ところが、そうはならなかった。
ハリー・F・ハーロウはウィンスコンシン大学の心理学の教授で、一九四〇年代に、霊長類の行動を調べる研究所を世界に先駆けて設立した。一九四九年、ハーロウは二人の同僚とともに、八匹のアカゲザルを用いて、二週間にわたり学習に関する実験を行った。彼らは、次ページの図のような簡単な仕掛けのついた装置を作った。この仕掛けを解くには、三つの手順が必要になる。まず突き刺さってるピンを抜き、次にフックを外し、金具で留められたカバーを持ち上げる。人間にとっては極めて簡単だが、体重が六キロしかない実験用のサルにとっては困難な作業だった。

モチベーション3.0(ダニエル・ピンク)

海外の学者チックな著者の多くは、言葉で内容に引き込もうというよりむしろ、興味深い事例で人を引き込もうとしているように思います。
本書の始まりもそのルールに則っており、上記に引用した実験は意外な結末を見ます。
実はこの実験は、当初の予定からはずれ、動機に関する驚くべき事実を明らかにしたようです。

本書の内容

モチベーションはどこから来るのか?

企業の経営者、チームの運営、自己啓発。
さまざまなジャンルの、さまざまな研究者が、モチベーションについて研究しています。
経験的に、また一般的に信じられているのが、飴とムチという話。

もちろんこれも一時的には有効ではある。
とはいえ、それは一種のカンフル剤で、長期的に作用するものではない。

本書では、モチベーションを三つの段階に分けています。

モチベーション1.0
生存(サバイバル)を目的とする人類最初のOS
モチベーション2.0
アメとムチ=信賞必罰に基づく、与えられた動機付けによるOS。ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る
モチベーション3.0
自分の内面から湧き出る「やる気!(ドライブ)」に基づくOS。活気ある会社や組織を作るための「やる気!(ドライブ)」の基本形

私自身、会社の経営をしているのですが、少なからずモチベーション3.0については意識しています。
本書では、具体的なモチベーション3.0の引き出し方なども提案されています。
チームリーダーは必読の書といえるかもしれません。

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