ノンフィクション

超心理学――封印された超常現象の科学




はじめの一行

超心理学とは?

超心理学というと、どんな印象を受けるでしょうか。
私はこの前書き読んで、一気に引き込まれました(笑)
いわゆる、ちょっと怪しい系の話です。
けど、超心理学というのはその怪しい系の話を、科学的に捉えていこう。
そういう学問のようです。

読者の皆さんは、テレパシー、透視、予知、念力、ヒーリングなどの、いわゆる「超能力」に興味があるだろうか?
ただ、テレビで放映されるその種の番組は、ほとんどがトリックのあるパフォーマンスである。世間で「超能力者」とあがめられている人も、十中八九はニセモノだ。一般の人々はトリックを見抜く知識もなく、経験も積んでいないので、たとえホンモノがいたとしてもわからないし、ホンモノを装うニセモノはすぐに蔓延してしまう。
では、超能力はすべてニセモノなのだろうか?
超能力らしい現象がたびたび起きるのであれば、それがほんとうに超能力といえる現象なのかどうかを、科学的に究明することができるはずだ。げんに「超心理学」という研究分野では、一三〇年にわたってそうした研究を続けており、低い割合ではあるが、超能力らしき現象が実際に起きているという実験結果を得ている。

超心理学――封印された超常現象の科学(石川幹人)

本書の内容

ほとんどはインチキ!?

こういった怪しい話。
だいたい、両極端な話が多いと思います。
もう、完全否定を決め込んで、まったく取り付く島もない場合と、
完全肯定で、それがあると決めつけて話がある場合。
もう一つあるとしたら、エンターテイメントとして、楽しんだり怖がったりしたらいいじゃん、的な場合。
世の中には、三つめが一番反映していると思うのですが(笑)

いわゆる超常現象的なものをとらえる時、あるか、ないかで話が始まると結局着地点が見えない。
だから、肯定するわけでもなく、否定するわけでもなく、そういう話があるのであれば科学的に検証しよう、というスタンスなのだと思います。

実際に、本書を読み進めると、かつてFBI捜査官としてテレビに出ていたマクモニーグルさん、実はFBIに在籍はしたことがないそうな。
CIAにはいたけど、人探しなんてやったことはなかった。
この辺は、テレビの演出なんでしょうね。

こういった現象の検証に関しては、非常に繊細のようで、たいてい、否定派の厳しい糾弾を受ける。
そこに反論できるよう、相当厳格な条件下で実験しているようです。

結果は、例えば透視やテレパシーについて見てみると、百発百中というのはまずない。
まぐれ当たりよりかは確率が高い。
それも統計学上優位である、という判断はできるけど、さすがにすべて当たるというのは逆にインチキか、実験のやり方に問題があると考えるそうな。

科学者としてのスタンス

ここからは私の意見になりますが、不思議な現象、これまでの物理法則では説明のつかない話を、嘘っぱちだと決めつけるのは簡単です。
しかし、今ある科学の常識を疑うことで、科学というのは進歩してきた。
という事であれば、だれも取り合わない話も、誰かがそこに光を当てる必要がある。
そういう意味では、こういった取り組みとしては、科学者としてあるべき姿なのかな、と感じた次第。

たいてい、科学者って新しい意見を言えば糾弾されます。
そんな事に立ち向かう超心理学の学者さんたちは、かなりの努力が必要なんだなーとこれを読んで感じました。

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