はじめの一行
あまりにも有名なあのフレーズ
福沢諭吉といえば、今のイメージでは「お札」のイメージでしょうか(笑)
長年読み継がれるこの本は、未だ売れているようです。
この本の冒頭はこんなフレーズから始まります。
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」と言えり。
学問のすすめ(福沢諭吉)
実は私はこの本を隅々まで読んだわけではありません。
ただ、つまみ読みした範囲で言いますと、この本は学問をすすめています。
学問といっても、単に机に向かって学ぶだけではいけない。
実践がともわなければならない、と強調しています。
本書の内容
今でいう自己啓発書?
冒頭でお話しした通り、無責任にもこの本はすべて読んだわけではありません。
ただ、ちらみしたところでは
学習と実践のおすすめ。
つまり、今でいう、自己啓発書的内容に感じるのは私だけではなさそうです。
色んな身分の人もいるけど、学び、実践せよ。
そこで、冒頭の言葉に立ち返って考えたときに、
身分の貴賤にとらわれることなく、自分の人生を全うせよ。
そんな風に言っているのかもしれないな、と感じています。
(繰り返しますが、読んでいないので想像です。)
執筆の背景
本書が執筆されたのは、明治時代。
それまでは、士農工商だのと言った階級だったり、封建社会に縛られた時代だったわけです。
そこから新たな時代の幕開けとして明治時代に突入した時期。
世の中は、新たな時代に向けて不安を感じている人、
希望に心燃やす人、
さまざまだったのでしょう。
そんな混沌とした中で、古い価値観を打ち破るこの本のコンセプトは、
非常に広く日本国内に受け入れられたようで、
累計300万部(当時の日本の人口は約3000万人だとか)の大ヒット。
今の人が
「天は人の上に人を造らず」
なんてことを耳にしても、あんまりぴんと来ない。
しかし、当時の時代背景では、まさに新たな時代を象徴する言葉として、
非常にインパクトがあったのかもしれません。
時代を切り取る一文
そういう意味では、その時代を切り取る的確な一文。
これは相当大きなパワーを宿らせるのかもしれません。
今は、当時と比べると桁外れな量の情報にあふれかえっています。
そんな状態ですから、より言葉を磨かなければ、多くの人には伝わらないのかもしれません。
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