ビジネス書

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方




はじめの一行

印象的な実例から始まる

本書は、ビジネス書。
それもある手法の具体的な実践方法を解説したものです。
となると、何が得られるかを一番初めに持ってくる、という本書の構成は正しい流れなのかもしれません。
この前書きを読んで、本を買った人、けっこういるかもしれませんね。

「ある研究所の悩み」

「小さな力で大きく動かす」とは、どういうことなのだろう?と思っている読者の方も多い事でしょう。
ごくごく具体的な実例を一つ紹介しましょう。
日本のある研究所で実際にあった話です。

この研究所の管理者は、どうすれば、この研究所でもっと革新的な研究が進められるかを考えていました。その結果、研究者同士の学術的なブレーンストーミングの時間を設けることにしました。皆でアイデアを出し合い、お互いのアイデアを刺激やヒントとして、新しい研究アイデアを創り出していこうというものです。
この「ブレーン・ストーミング・タイム」は、期待通りの効果を生み出しました。アイディア交換の場を得た研究者たちは、おたがいにどんどんアイディアを出し合い、それぞれのアイディアから刺激や情報を得て、これまでの自分の研究分野の枠にとらわれない革新的な研究が活発に進められるようになってきました。期待通り、イノベーションを生み出す場となったのです。
ところが、ある時から次第に、ブレーン・ストーミングの場で出てくるアイディアが減ってきました。

なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方(枝廣 淳子・小田 理一郎 )

本書の内容

システム思考とはなんぞや

本書の内容を簡単に紹介すると、システム思考ってなんじゃろか。
それを説明し、ある程度活用できるレベルの知識を備えることが目的とされているであろう本、ということになります。

で、システム思考って何なんでしょうか。
これをざっくり言うと、世の中の物事はだいたい一定のシステムに則って動いている、という考え方に立ちます。
たとえば、夫婦げんか。

妻が不機嫌である。→妻が夫に当たる→夫はしばらく我慢するが、段々不機嫌に→夫が妻に口答えする→妻はさらに怒りを増す→夫を攻撃する・・・
という風に延々とループし始めます(笑)

まあ、このたとえが正しいかどうかはともかくとして、世の物事は何かが何かに影響を与え、その影響によって次のものが動き、さらに・・・・
と動作が連続して動いていくというのが一般的です。
これは、会社内部のマネジメント、製造工程、マーケティングなど、いろんな分野にまたがります。

 

で、このシステムを理解する事から始める。
どんなメカニズムで問題が起こっているのかを突き止める。
そうやって、システムの全体像を知った上で対策を打つと、正しいシステムに修正されるためうまくいきやすい、ということだと理解しました。

実はこのシステム思考、海外でもたくさんの著書が出ていますがけっこう難解。
そのなかでも、それを日本人が書かれた本書は、非常に概念が理解しやすい。
実践レベルにも落とし込めそうなわかりやすさです。

システム思考に関する初級の本としては、おすすめできる一冊ではないかと思います。

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