ビジネス書

戦わない経営




はじめの一行

思いあふれる書き出し

純粋なビジネス書としてみたとき、こんな書き出しってどうなんだろう?
と思ってしまいます。
ただ、この本はビジネスエッセイとでもいうのでしょうか。
そんな内容なので、こんな書き出しもしっくりきます。

「何をしている会社ですか?」

よく聞かれる。

いろいろなことをやっているので、
いろいろと一生懸命に説明するんだけど、

本当は、こう答えたい。

「幸せを作っている会社です」

戦わない経営(浜口隆則)

本書の内容

意外と骨太?

この本、先ほども言ったようにビジネスエッセイとでもいうようなタッチ。
じゃあ、ビジネスに役に立たないかといえばそんなことはありません。
どちらかというと、ノウハウというより原理原則。

経営者としてどんな立ち位置に立つのか。
何を目指していくのか。
そんなことを教えてくれる一冊です。

ちょっとおまけみたいにつけられた、ポジショニングマップの書き方は、ビジネスバンクグループが教える「経営の12分野」におけるポジショニングの授業そのもの。
じっくり時間を取ってやってみると、かなり役に立ちます。

ビジネスが目指す先

経営者であったり、管理職であったり、企業家であったり。
こういった人たちは、いったい何を目指して経営するのでしょうか。
ライバルを打ち負かし、自分が競争のトップに立つ。
そして量的拡大を果たした先には何があるのか。
リーダーは、そこに思いをはせる必要がありそうです。

そんな著者の思いが込められているのが冒頭にご紹介した文章。

著者は言います。
社長は幸せの専門家であるべきだ、と。

この考え方が私にとってしっくりくるには、それなりの時間を要しました。
時間というか年月ですね。
何十年もいろんなことを学んだ結果、この言葉は自分の中にしみこんできますが、20歳代のころに聞いても理解不能だったと思います。
何こぎれいなことを言ってるんだ、と(笑)

こんなことをしっかり描いてくる著者は、いろんな意味で真面目なんだと思います。
真摯に物事に取り組む。
決して派手さはないのかもしれませんが、非常に力強い思いを感じずにはいられません。

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