デイル・ドーテン

仕事は楽しいかね?




はじめの一行

ある吹雪の夜の物語

もう二十年近く前になるでしょうか。
チーズはどこに消えた?という本が大ヒットしました。
ビジネスパースンはこぞってこの本を読んだのではないかと思います。

この本もその流れをくむ話。
自己啓発的な内容、ビジネス戦略的な内容(本書の原題はTHE MAX STRATEGYらしい)などをおとぎ話チックに紹介する本書。
でだしは、夜の茶話のはじまりを予感させる出来事から。

不思議なことに、不運は得てして幸運に変わり、幸運は得てして不運に変わる。幸運も不運も、私はもはやあまり信じなくなっている。ああるのはただ、巡り合わせだけだ。
たとえば、これ以上ないほど最悪の条件で始まったある夜の話をしよう。

まったく、五月だというのに、ひどい吹雪が吹き荒れていたのである。私はシカゴから飛行機で帰路につこうと思っていたが、除雪機は夏に向けてすでに倉庫に放り込まれており、滑走路の雪を取り除くのは翌朝になるということだった(文字にするとどこか作り話のようだが、確かに私たちはそう説明された。)
空港が閉鎖された理由が何であれ、ともかく私は愛しのオヘア空港のターミナルビルの一つに、二十六時間閉じ込められることになった。
そのときはあ、幸運だなどとはまったく思えなかった。私は三日前から仕事でシカゴに来ていたが、最後の会合をサボり、妻と娘と夕食を外でとれるよう、午後の早い便に乗って帰宅しようと思っていたのである。
ところが実際には、私は空港にいて、何千人という不機嫌そうなビジネスマンと騒がしい親子連れに取り囲まれていた。

仕事は楽しいかね?(デイル・ドーテン)

本書の内容

ある吹雪の夜の話

前段でご紹介した出だしを見ればわかるとおり、舞台は雪の夜。
初夏と言えそうな5月という季節に降り積もった雪のおかげで、空港が封鎖される。
主人公は、そんな状況にイライラしつつも、ある老人から話しかけられる。
その老人の話は、主人公をぐいぐいと惹きつけるものだった…

まさに御伽噺的展開。
吹雪の一夜を封鎖された空港で過ごした主人公と老人。
主人公は仕事に疲れ、自分の仕事上の立場に不満をおぼえている。
もうイライラが募って仕方がない。
今日だって、最悪だ。
自分のスケジュールは、この吹雪のおかげでガタガタになってしまった。
そんな時話しかけられた老人の話は、主人公が身を乗り出すほどにおもしろかった。

内容は、チャンスの掴み方や、アイデアの作り方といったビジネスパースンなら、誰もが聞きたくなる話。
コカ・コーラがどうしてできたかは、よく語られる話です。
しかし、そこに必要なのは、アイデアのタネに敏感でなければ気づけないものがある。
薬屋の裏で従業員が、薬から作った飲み物をワイワイ飲んでいたら、店主は怒り心頭で叱り飛ばして終わりかもしれない。
しかし、この店主は、そのチャンスに気づいたわけです。

これは、ビジネスになる・・・と。

だれしも、チャンスは訪れているけど、それに気づくか気づかないか。
つまり、自分の気持ちの持ち方に左右される。

道徳くさい話か?

おとぎ話、しかも、こんな精神論めいたご紹介をすると、ふわふわした「いい話」で終わるイメージを想像するかもしれません。
しかし、本書には、具体的な「戦略」が提示されています。
それをきちんと受け取れば、誰もが使うことができるヒントになるでしょう。
単なる読み物で終わらない仕掛けがあるところが、大ヒットの要因なのかもしれません。

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