ノンフィクション

NHKスペシャル 超常現象 科学者たちの挑戦




はじめの一行

超常現象を科学でとらえる

NHKが超常現象を取り上げる。
なかなか大変なことだと思います。
本書のはじまりは、そのきっかけを話しています。

超常現象……。
現代科学は、その正体にどこまで迫れるのか。
そして、その先にどんな謎が残されるのか。

今回の番組のきっかけは、15年前にさかのぼる。そのころ、私はまだディレクターで、NHKスペシャル「四大文明」という番組を制作していた。エジプトの回を担当し、大ピラミッドを取材していたが、調べれば調べるほど、謎は深まるばかりだった。いったいどうやって建設したのか。さまざまな仮説はあるものの、実際のところは、全くもって分からない。これだけ科学が進んだ現代でも合理的な説明ができないのだ。でも、ピラミッドは、現実に目の前にそびえている。まさに超常的な構造物だった。
以来、常識では説明できない超常的な事柄に興味を惹かれるようになり、いつしか超常現象そのものを番組化できないかと思うようになった。少しずつ取材を積み重ね、最初の企画書を書いたのが10年ほど前。しかし、NHKで超常現象を真正面から扱うことのハードルは予想以上に高く、なかなか企画が通らない。半ば諦めながらも、取材をやり直しては何度も企画を修正し、ようやく実現することができたのが、本書の基になっているザ・プレミアム「超常現象」(全2回。2014年1月放送)と、NHKスペシャル「超常現象 科学者たちの挑戦」(2014年3月放送)という番組である。

NHKスペシャル 超常現象 科学者たちの挑戦(梅原勇樹、苅田 章)

本書の内容

NHKが超常現象!?

実は、本書の基になったテレビ番組は、私はリアルタイムで見ています。
NHKが心霊だの、超能力だのを取り上げるなんて、時代も変わったなー。
そんな風に思っていたのを今でも覚えています。

本書はその内容の書籍化。
当時の記憶がよみがえってきます。

科学者のスタンス

超常現象、たとえばテレパシーや念力。
これは、実際に多くの人が知覚しています。
実際に学術論文としてそれらを発表する学者も一部にいるそうです。
しかし、学界では一笑に付されることも多い。
反証論文などはほとんどなく、ただ批判するだけ。

科学者として、なにかしら理解できない現象があるとしたら、それをきっかけにして研究するのが一般的。
しかしなぜか、このジャンルは毛嫌いされる。

それでも、こういった現象に、否定的であれ、肯定的であれ、きちんと科学的な解を出そうとする人たちはいます。
本書は、そういった人たちに取材したり、実験依頼をしたりして、超常現象というのはあるのか。
それはどのように発生するのか。
そんなことに挑んでいく内容になります。

さすがNHKですからまじめです。
単に面白おかしく、エンターテイメントとして取り上げるのではなく、しっかりしたドキュメンタリーとして取材されています。
もちろん、NHKのスタンスはフラット。
そういうことがあるかもしれないし、ないかもしれない。
だから、あるんだよ、と言って騒ぎ立てることもなければ、絶対ない、と断じることもしない。
ただ、淡々とこれらの事実を確認し、インチキを排し、事実を暴いていこうという姿勢。
ここはさすがNHKです。

本書を読むと、超常現象の研究がいかに難しいかがよくわかります。

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