ビジネス書

「心の時代」にモノを売る方法 変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来




はじめの一行

ビジネス書らしからぬ一行

本書の一行目はこんな感じ。

世の中には「幸せを連れてくる鍋」がある。

「心の時代」にモノを売る方法 変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来(小阪裕司)

ビジネス書のしょっぱなにいきなり鍋のお話。
件の鍋は、「ル・クルーゼ」というフラン性の鍋。
何万円もする高級品に、奥様方が行列を作る。

このほかに、「ダウニー」や「ライブナチュラル」というフローリングと事例が続く。

不況だとか、デフレだとか言われている時代であるにもかかわらず、
高級品に人が列をなす。
そんな事例を取り上げることで、多くの人がもつ
「安くなければ売れない」
というパラダイムを転換させる意図をもって書かれたのではないかと思います。

本書の内容

本書のテーマ

本書のテーマは将来予測と対処法である。

著者は前書きでそう言い切っています。

将来予測といっても占いめいたものでもなく、
統計と多くの実践例から導き出した現実的な予測。
だれもが、そんな未来の中に足を入れているものの、
なぜかビジネス(商品やサービスを提供する)側に立つとそれが見えなくなる。

その見えなくなった視点を取り戻すことが、本書の前半戦と言えます。

ビジネスの方向性

分析した未来像をもとに、あるビジネスの方向性を提案しています。
それは、本書が執筆されたときから現代まで、確かに著者の言うとおりになっているような気がします。
目次から抜き出すとこんな感じ。

潮流1「業種分類は消滅する」
潮流2「多くは教育産業となる」
潮流3「社交サロンは隆盛する」

これだけを見てもピンと来ないかもしれません。
詳細は本書をご覧ください・・・という事になってしまいます。
社交サロンについてはいまでは、それだけが単独で成立するような、
オンラインサロンが盛り上がってきている事を考えるとあながち間違いではなさそうです。
(初版発行は2012年)

はじめの一行の役割

 

問題提起から始まった

さて、このはじめの一行の役割。
私的には、問題提起から始まったと感じました。
世の中のビジネスの常識とは違う動きがありますよ、
その象徴としてフランス製の鍋が飛ぶように売れている。

それが「幸せを連れてくる鍋」なんです、と。




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