ビジネス書

二代目が潰す会社、伸ばす会社




はじめの一行

まじめ

本書の始まりはこんな感じです。

企業、特に中小企業は「経営者しだいだ」と言われます。しかし、いくら立派な経営をしていても、経営者は人間。いつかは次の経営者、つまり「後継者」に後を任せなければなりません。
世の中には、引き継いだ会社をさらに成長、発展させる後継者もいますし、逆に、衰退させる人、中には倒産させる人もいます。その違いには、「後継経営者の育成の巧拙」が大きく影響しているのだと私は考えています。
本書を執筆した狙いは、大きく2つあります。
まずは、中小企業のための「後継者の教科書」です。後継者のみなさんには、「どうしたらよい後継経営者になれるのか」、現経営者のみなさんには、「どうすればよい後継者を育成できるのか」を考える参考にしていただきたいということです。タイトルには「二代目」とありますが、三代目でも、四代目でも、広く中小企業の後継者の方を対象としています。
本書のもう一つの狙いは、中小企業の社員、あるいは中小企業と接する立場のみなさんが、しばしば抱く疑問、「あの社長には何かが足りない。それは何だろう。なぜだろう」にこたえることです。

二代目が潰す会社、伸ばす会社(久保田章市)

とりあえず、マジメ(笑)
それもそのはずで、著者の方は銀行系のシンクタンクから、大学の教授になった人。
どちらかと言えばデータで見た二代目の経営について小難しいことを書いてあるのかな?と思ったらさにあらず。
わりと読みやすい本でした。

本書の内容

中小企業の代替わり

実は、世の中の経済において、中小企業というのはとりわけ非常に大きな影響力を持っています。
さらに言うなら、同族企業の影響力もまた絶大です。
しかし一方で、そんな企業がいま、ピンチを迎えています。
それは、社長の高齢化が進み、事業承継にあえいでいる、という現実があります。

多くの場合、後継者がいなくて困っているわけですが、幸運にも子息・子女が会社を継ぐ!といっても、たいていはうまくいかない。
それは後継者の問題なのか、先代の問題なのか。
この辺りは、実は表面的な研究しかなされていない現実がある、と私は感じています。

後継者の立場に立った視点

こういった「事業承継」をテーマにした本の多くは、残念ながら先代の視点で書かれているものが多い。
というのも出版というのもまた、広告活動です。
とすると、お金を持っている先代にフォーカスしたほうがビジネスになりやすい。
そこで踊らされる先代、そして間違ったマネジメントで苦労する後継者という構図が見え隠れします。

本書においては、ちょっと変わっていて後継者の視点から書かれたものです。
後継者における3つの役割、というのは非常にわかりやすい。

そういう意味では、まえがきにあるように、後継者の教科書となる側面は持ち得ていると思います。
すでに廃盤となっているようですが、そういった立場の人にとっては参考となる一冊だと思います。
中古でも手に入れて読んでいただけるとよいのではないかと思います。

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