ビジネス書

お金2.0 新しい経済のルールと生き方




はじめの一行

経済そのものが変わる?

落ち着いた書き出しですが、内容はけっこう過激。
今まで当たり前に、お金がベースとなっていた経済が、変わりつつある。
そんなことをこのはじめに、では書かれています。

フィンテック、ビットコイン、シェアリングエコノミー、評価経済など2017年に入ってこういった単語を目にすることが増えたと思います。今、私たちの目の前で起きていることの多くは「お金」や「経済」に関する大きな変化です。そしてこれは私が起業する前からずっと考えてきたテーマでもあります。

インターネットが誕生した時も「情報」のあり方は劇的に変わりました。グーグルの登場によってキーボードをたたけば世界中の情報にアクセスできるようになりました。その後ファイスブックなどの誕生によってネットで常に双方向でつながっているのが当たり前の状態になりました。この20年で、「情報」のあり方、「コミュニケーション」のあり方が変わりました。

そして今まさに「経済」のあり方が変わろうとしています。

お金や経済のあり方が変わり、それに連動して働き方もどんどん変わっていっています。仮想通貨市場の時価総額はいつのまにか20兆円を超え、日本の大企業もどんどん副業を解禁しています。SNS上で強い影響力を持つインフルエンザーの登場と、そこからの評価経済の議論など、変化は加速しています。

お金2.0 新しい経済のルールと生き方(佐藤航陽)

本書の内容

経済のあり方が変わる過程を丁寧に説明

もともとあまり関心のなかった本ですが、SNSなどで結構見かけることが多かったのでつい・・・(笑)
内容は、冒頭にお話しした通り。
中央集権化された社会が分散化に向かい、その結果お金の在り方や、経済のあり方、人の生き方や価値観が変わってきている。
そんな内容を、丁寧に、順序立てて説明してくれる一冊です。

私に関していえば、比較的様々なかたちで類似の情報に触れてきましたが、初めてこの本でこういった考え方に触れた方にとっては、正直理解しがたい内容も多いかもしれません。
そういう方にとっては、仮想通貨の在り方自体が今ひとつピンとこないと思います。

そもそもお金って何でしょう。
事実は、単なる紙の札。
それ自体には何の価値もありません。
しかし、それをこれまでは、たとえば国が与えた信用で成り立っていました。

しかし、その国の信用も今や、揺らぎやすいものとなってしまいました。
国や自治体が破綻することもあるし、インフレなんかもあります。
ある日突然、お札が紙切れになることも、決してありえない話ではない、というムードは出てきていると思います。
実際に、そういったことは、過去に何度もあったわけですし。

だとすると、一国の信用に頼るというより、人と人が相互で支えあう信用があればそれはそれで強力じゃないだろうか。
そしてそれは、今まではなかなか形にできなかったものが、今の技術でカタチにできるようになってきた。
そんな時代を表現しているのではないかと思います。

テクノロジーの力で石器時代のコミュニティ

これは私の考えですが、たとえば石器時代のコミュニティというのはそこそこうまくいっていたように思います。
人は農耕をするようになって労働時間が増えたわけです。
狩猟していた時期は労働時間は限られた時間。
それだけ非効率な農業をなぜ始めたかというと、食べ物が手に入らないというリスクを防止するためです。
リスクを防止するには、多大なコストがかかるもの。
その一つがお金じゃないかと思います。
そして、人と人がつながれば、そのリスクは少しずつ薄くなっていく。
保険なんかに入らなくとも、残された遺族をコミュニティが守ってくれるならOKなわけです。
お金で残すにせよ、関係を残すにせよ、残された人が安全に暮らせればそれが保険です。

つまり時代は、そんな時代に変わっていくのではないかと思うのです。

 

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