ジャレド・ダイアモンド

昨日までの世界(下) 文明の源流と人類の未来




はじめの一行

下巻

本書は、以前ご紹介した昨日までの世界(上)の下巻。
従って、この本に関するまえがきはありません。
詳しくはこちらをご参照ください。

昨日までの世界(上) 文明の源流と人類の未来

本書の内容

宗教や言語、食習慣

本書は、上巻に引き続き、伝統的な生活を営む人々と、現代の人々を比較します。
ジャンルに関しては、表題に挙げたようなもの。
そしてまとめに入っていきます。

宗教が起こった起源・・・というよりそれが必要だった理由。
言語がいまだ多言語が残っている理由。
そんなことを検証していきます。

昨日までの世界と現代

さて、こういった様々な生活習慣を、伝統的生活習慣を守る人々と現在とを比較する。
すると、明らかに、以前のほうが優れていたことがあるし、逆に、現代が優れていることもある。
たとえば、乳幼児の死亡率や、過去行われていた野蛮な行為を考えると、現代は明らかに平和であるわけです。
一方で、現代には大量破壊兵器があり、ボタン一つで人を殺傷(それもリアルにそれを見ずに行う)することもできる。
子どもたちは、伝統的生活習慣では、多くの人とコミュニケーションをとり、対人能力や大人としてのたしなみを学ぶ。
しかし、現代の子どものそれはかなり限定されている。

こんなことをぼんやりと眺めてみると、今の社会がどうも「自転車操業社会」に思えてならなくなります。
社会は確かに便利になった。便利になったが故新たに起こる問題が出てくる。
その新たな問題に対処すべく、テクノロジーや社会を磨いていく。
これをどんどん繰り返して、今の社会が出来上がってきている。

しかし、それもそろそろ転換点に来ているような気がします。
伝統的社会が持つ良さを、今はテクノロジーでカバーすることが可能になってきています。
過去が必ずしもいいわけでもなく、現代が必ずしもいいわけでもない。
その良い部分を取り出して、社会に反映させていくことが可能な時代に入りつつあるように思います。
そして世界はその方向で動いている。

こういうとピンとこない人もいるかもしれませんが、本書を読み終えたとき、そんな読後感を感じたのは私だけではないような気がします。

そういう意味では、非常に価値ある一冊だな、と感じました。
みなさんはいかがでしょうか。

 

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