ビジネス書

ミレイ先生のアドラー流“勇気づけ”保健指導: アドラー心理学で面談技法のスキルが身につく!




はじめの一行

保健師指導のためのアドラー

「嫌われる勇気」で一世を風靡したアドラー心理学ですが、本書は産業医の保険指導にアドラー心理学を応用しよう、という本です。
はじめにでは、産業医の感じるぼんやりとした悩みが列挙されています。

はじめに

はじめまして、こんにちは。
本書に興味を持っていただき、ありがとうございます。私はふだん産業医として、働く人たちを心身の健康面からサポートするために、企業の人事担当者や健康管理担当者のお手伝いをしています。
産業医や企業で働く産業看護職(保健師、看護師など)の大切な業務の一つに「保険指導」があります。医療機関や検診機関で特定保健指導をしている保健師にとってはメインの業務ですね。また、生活習慣病に対する生活指導として保険指導に携わっている看護職や管理栄養士の人もいるでしょう。
ところで、私たちのような保険指導を実施する支援者(保健指導実践者)のうち、「保険指導が大好きで得意」だと感じている人はどれくらいでしょうか。「保険指導が得意で、日常業務で困っていることは何もない」という人には本書は必要ないかもしれません。けれど、「なかなか効果的な保険指導ができていないように感じる」「正直いって保険指導は苦手だ」「そもそも保険指導って意味があるの?」と日頃から感じている人には本書がきっと役に立つことでしょう。

ミレイ先生のアドラー流“勇気づけ”保健指導: アドラー心理学で面談技法のスキルが身につく!(上谷実礼)

本書の内容

成果の見えにくい産業医

臨床医であれば、薬を投与したり、手術したり。
患者さんの主訴にたいして、何かしらの治療を施せば、それなりの効果が見えることも多いでしょう。
患者さんもまた、今目の前にある病という現実があるため、それを治したいという思いはあります。
つまり、医師と患者の目指すべき目標は一致しています。

しかし、産業医の難しいところは、相談者が必ずしもモチベーションをもって健康維持に取り組むとは限らないこと。
健康診断で赤信号が出たとしても、それを自分事として真剣に考えないケースや、自分事と考えても優先順位が低いケースもあります。
そういったときには、産業医のカウンセリングって面倒でしかない。
そういったネガティブな関係からスタートするのですから、楽な仕事ではなさそうです。

また、医師の世界には、臨床が花形で産業医はどこか格が低いといった印象が強くあるようでもあります。
そうすると、産業医自身が自分の仕事に誇りを持てないケースなども少なからずあるようです。
そんな時に、重要になってくるのがアドラーのいう勇気づけ。
本書は、産業医が患者さんとのカウンセリングで活用すべきアドラーの考え方のみならず、産業医自身の心のケアにも触れられています。

目標をどこに置くか

一般的に、産業医の思い込みとして、患者さんが行動を変えることが重要である、と感じていることが多いようです。
しかし実際に行動を起こすのは、患者自身。
それを産業医が責任を持とうとすると、かなりしんどくなる。
この目標設定をまずは変えていこう、と本書は提案します。
患者が行動を変化させることを目標とするのではなく、患者に勇気づけを行う。
これが本書が示す目標のようです。

さて、本書は冒頭にも書いたとおり、産業医に向けられた本です。
しかし、実際にはビジネスパースンなどでも十分応用可能な考え方がふんだんに盛り込まれています。
人と人が織りなす関係性の中で生きていく以上、必ず必要な知識と言っても過言ではないかもしれません。
人間関係に悩んだとき手に取ってみると、何かヒントを得られるのではないかと思います。

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