アンドリュー・スコット

LIFE SHIFT(ライフ・シフト)




はじめの一行

日本語版への序文

幸せな国、日本

日本は、世界でも指折りの幸せな国だ。世界保健機関(WHO)の統計によれば、ほかのどの国よりも平均寿命が長い。所得や人口、環境の質など、世界の国のランキングにはさまざまなものがあるが、平均寿命というきわめて重要な基準で日本は世界のトップに立っている。100歳以上の人(英語で「センテナリアン」と呼ぶ)は、すでに6万1000人以上。今回、100歳を超えて生きる人はもっと珍しくなくなる。
国連の推計によれば、2050年までに、日本の100歳以上人口は100万人を突破する見込みだ。第1章の図1で示したように、2007年に日本で生まれた子供の半分は107年以上生きることが予想される。いまこの文章を読んでいる50歳未満の日本人は100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいたほうがいい。
日本では、長寿化の負の側面が話題にされがちだ。この変化を恩恵ではなく、厄災とみなす議論が目立つ。本書では、長寿化の恩恵に目を向け、どうすれば、個人や家族、起業、社会全体のエル恩恵を最も大きくできるかを中心に論じたい。
長寿化は、社会に一台革命をもたらすと言っても過言ではない。あらゆることが影響を受ける。人々の働き方や教育の在り方も変わるし、結婚の時期や空いて、子どもを作るタイミングも変わる。余暇時間の過ごし方も、社会における女性の地位も変わる。20世紀に、日本の社会と経済は大きな変貌を遂げた。長寿化は、21世紀に同様の大きな変化を日本にもたらすだろう。この先、多くの変化が日本人を待っている。

過去のモデルは役に立たない

長寿化の潮流の先頭を歩む日本は、世界に先駆けて新しい現実を突きつけられている国だ。そんな日本の経験を他の国々も見守っている。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) リンダ・グラットン アンドリュー・スコット

わざわざ日本語版専用の序文をつけている本書。
著者にしてみても、日本というのは注目に値する国であるとみている証拠でしょう。
学者さんではあるものの、比較的読みやすい文体でした。

本書の内容

お金の問題だけではない

上述の序文にもある通り、長寿化はどちらかと言えばネガティブな印象で語られやすい。
一例をあげると、介護や健康の問題、お金の問題、さまざまな「問題」ばかりがメディアでは取りざたされます。
しかし一方で、長寿であることは、使える時間が長くなるということ。
とすれば、いろんなことを経験し、学ぶにはこれほど素晴らしいことはないわけです。
古今東西様々な物語の中で、「不老長寿」は夢であり、何をおいても手に入れたいものであるはずです。

長寿という夢はもうある程度果たされていますが、不老というところがまだまだ追いついていない。
それがネガティブなニュースの原因かもしれませんが、見方を変えれば、ネガティブなニュースを流すほうがありがたい企業もあります。
まあ私の知ってる保険業界なんかもその一つですね。
危険をあおって、契約を促すには最適な世論形成。
しかし、そこに踊らされるだけでなく、新たな人生戦略というのを考えていく必要がありそうです。

人生を3ステージに分ける

本書においては、あのスフィンクスのなぞなぞがでてきます。
朝は四本足、昼は二本足、夜は三本足の動物なーんだ、というやつですね。
これまでの人の障害というのは、その3つのステージに区切られていた。
学ぶ時期、働く時期、退職した後、という考え方ですね。
これが人生80年時代ならまだ何とかなった。
しかし、100年人生となるとそうもいかない。
ということで、本書では、人生3.0の従来の在り方から、人生3.5、人生4.0、人生5.0などの提案を行う。
当然そこで起こりうるお金の問題も検討されています。

今後のライフプランを考えるうえで、考えざるを得ない世界観を垣間見ることができます。

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