梯谷幸司

“偽りの自分”からの脱出




はじめの一行

はじめにー「本当の自分」を生ききるためにー

「世の中のゲームのルールが変わりましたよね」
社長さん向けの交流会を開催したとき、皆さんがこういいました。つまり、「どういうルールで戦ったらいいかよくわからない」という意見が多かったのです。「それはいつごろから思ってます?」と聞くと、「東日本大震災の後からです」。
ビジネスの世界でも気づいている人がいるんだと思いました。あのとき何かの潮目が変わったということをーーー。

「人生は思うようにいかない」とあきらめている人は多いかもしれません。
ビジネス以外にも、健康のリスクがあります。国立がん研究センターによると、1985年以来、がんの罹患数は年々増加傾向にあると発表されています。治療法の確立や早期発見で治癒率は高まっているようですが、私のもとにはステージ3、4で、医師にさじを投げられた多くのがん患者さんがご相談に来られます。
そして増え続ける認知症。日本は長寿大国でありながら健康寿命が短い。認知症の家族を抱えての介護離職も取り組むべきテーマの一つです。
また、国勢調査によれば、男女の未婚率は年々緩やかな上昇傾向にあるとされ、一方で厚生労働省の平成28年人口動態統計では、約2分に一組が離婚しているという数字が出ています。
虐待などの親子や家庭の課題、またあらゆる場面での対人関係の悩みは、人々の大きな関心ごとでもあります。
こうした現象を携えて、私たちはまったく新しい時代に入っていると言えます。

“偽りの自分”からの脱出(梯谷幸司)

たまたま、二つほどの書店で、この本が平積みになっているのを見かけました。
一押しなのか売れてるのか、実態はよくわかりません。
そんな本書のまえがきは、世の中のルールが変わったという言葉からスタートしてます。
私に関して言えば、この一行に共感して、一気に関心を深めたというのが実情です。
そういう意味では、少なくとも私が買った一冊は、この1行目に共感して買った、つまり人を行動に促した一行ということが言えそうです。

本書の内容

多くのことは「自分を生き」ればかいけつする?

はじめに、ではずいぶん風呂敷を広げましたね。
単に自分事だけではなくって、健康問題、認知症や、婚姻や家庭問題。
そういったものの背景に、偽った自分を生きている事が原因の一つにあるのではないか。
本書はそんな前提に則って書かれています。

で、その偽りの自分って何?
ということに関しては、まあ簡単に言ってしまえば、常識やら成長過程で染みついた思い込み。
自分はこういう人間だ、こうあるべきだ、という思い込みですね。
悲しいかな、多くの人はその思い込みがあることさえ気づかないことが多い。

ということで、その中にある本当の自分を引き出しましょうよ、と提案します。

本書の内容の半分はワーク

ということで、本書の半分、もしくはそれ以上がワークになっています。
本書の問いかけに対して自分で答えていく。
いくつかの質問が絡み合っていることも多いのと、考えるだけと書くということでは圧倒的に違いが出るので、
できればノートなどに回答を書き出していったほうが効果的でしょうね。

ということで、ザーッとやってみましたが、なかなかすごい。
まあ私なんか、途中で考え込んで寝落ちしたシーンもありますが・・・。
こういったワークを一人でやるのと、それなりのガイドがいるのとでは深さが違うとは思いますが、
これをやるだけでもそこそこ自分の本質につながることができるかもしれません。
良かったら試してみてください。

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