ビジネス書

経営継承の鎖 「歴代成長」企業のDNAを探る




はじめの一行

まえがき

横溝正史の推理小説『犬神家の一族』『八つ墓村』などに登場する名探偵・金田一耕助。彼の焦点は「犯人捜し」ではない。
現場検証や容疑者尋問に動く警察を横目に、彼は葬儀に出たり人を訪ね歩いたりして家や村に入り込んでいく。そして観察された事実と人々の証言をつなぎ合わせ、事件の背後にある構造を解き明かす。明らかになるのは、戦後の新しい時代を迎えても過去の因習や伝説の記憶と感情が今なお人々の関係性を縛り続け、そのひずみが犯罪を生み出していた事実だ。
事件を犯人探しに終わらせれば、また新たな犯罪を招きかねない。しかし金田一の推理は、人々をその呪縛から解放するのである。

バブル崩壊後20年以上続いた日本のデフレ不況。1990年代末、ダイエー、三洋電機、山一證券などが経営破綻に追い込まれた。2000年以降、日本を代表する巨大企業も相次いで過去最大の赤字に陥った。いずれも経営継承を機に、長年の企業体質のひずみが顕在化した結果だ。今や巨大企業といえども、歴代盛衰を繰り返すのは当たり前のようになった。

経営継承の鎖 「歴代成長」企業のDNAを探る(松田真一)

ビジネス書に、いきなり金田一耕助。
著者はこのコンセプト、結構気に入っているようで後半にも金田一耕助の名前が出ています。
一般的に、メディアはこういった企業の問題に際して、犯人捜しをしたがる。
しかし、著者はコンサルタント。(野村総研)
ということで、著者の視点としては、次の”犯罪”を招かないためにはどうすればいいのか。
様々なデータをもとに、それを検証しています。

本書において、この金田一耕助という名前は、一本筋のとおったメタファーで、著者のスタンスを明確に示しています。
著者は、金田一の視点から、企業データを眺めたわけです。

本書の内容

2世代後に業績悪化!?

本紙の入り口は非常に興味深い話にあります。
それは、ある行為を行った大企業の業績は、その二世代後に悪化する。
こういった法則を著者は見つけたようです。

大企業ですから、社長の任期は決して長くはない。
その数年の間に、何かをするかしないかで後の世代に起こる問題の種を残すか残さないかが決まる。
その「種」が何かを本書の中では分析されています。

なるほど、と思うのですが、本書ではそれを解消する方法論も提案されています。

キーは社長のカリスマ!?

一つのカギは、社長のカリスマ。
といっても、カリスマ性があることが重要ではない。
それはその世代だけにしか通用しないものです。
そうではなくて、社長の意見に右になら江の組織を作っていはいけない、ということ。
社長のカリスマが発揮されすぎる組織は、世代交代ののち衰退する。
そのカリスマ性が発揮される背景には、ある役員人事の癖があるわけです。
そこについて知りたい場合は、ぜひ本書を手に取ってみていただきたいと思います。

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