目次
はじめの一行
序●集中力は直接操作できない
集中力を無視したら集中できる
4月。とある広告代理店の応接室。
ポジ男(30歳)、ネガ子(30歳)、二人の同期で昇進して上司になったばかりの課長(30歳)、以前、課長に緊張の取り方を教えた師匠である天才女優のママ(52歳。元スナックのママ、元劇団の座長)が座っている。ママ「(課長に)で、私があんたに教えた『緊張のとり方』みたいな方法で、この二人に『集中力』を教えてあげてってこと?」
課長「はい。二人とも3か月後のクリエイティブ部への異動試験で提出するアイデアのために集中力を教わりたいみたいです」
ママ「アイデアやったら発想力、想像力やろ?」
課長「それがアイデアを考えてても、堂々巡りで集中力が切れたり、気が散って集中できないみたいなんです」
ママ「アイデアを出すために集中したいってこと?それはアイデアの出し方が悪いから集中できひんねん。……アイデアか。まぁ、アイデアを出すための正しい集中力やったら、他のことにも応用できるから絶対に身に着けたほうがいいな」
この本、著者は演技の先生らしい。
でもって、前作に「緊張をとる」という著書があるらしい。
という「らしい」ずくしの紹介ですが、私はこの著者のことを全然知りません。
ただ、集中力を扱った本で具体的なやり方を書いてる本って意外に少ない。
しかも、演技の先生というのだから面白い。
本書の入りは、場面設定から。
正直なところあまり面白みを感じないんですが、集中力×演技というところと、中をぱらぱらめくってみるとそこそこ脳科学っぽい内容も書いてあるように感じて思わず買ってみました。
本書の内容
物語を通じて集中力を学ぶ
本書の構成は、課長がママに部下の指導をお願いする。
部下は二人。
ポジティブ野郎のポジ男と、ネガティブ女子のネガ子。
しかし、ママは自分の都合で教師役を弟の誠に依頼する。
ポジ男はそこそこまじめでポジティブ。
だから、いろんなことを勉強しているしそつがない。
ネガ子はネガティブで、どこか天然。
仕事上ミスばかりしている印象で、ますますネガティブに。
しかし、誠はネガ子には才能があるという。
電車を降り忘れる集中力
一つだけ、本書で取り上げるエピソードを取り上げたいと思います。
それは、ネガ子がぼーっとしていて電車を乗り過ごしたエピソード。
これを誠は、「集中している証拠」だという。
普通の人は、「降りること」に意識を持っているから、降り忘れることはない。
しかし、ネガ子は降りることさえ忘れて思考に集中している。
これはなかなか身に着けることのできない才能だ、と。
本文中には、集中力をつけるためのトレーニングの数々が紹介されるとともに、集中とは何ぞや?という言事が誠のセリフを通じて語られます。
結論は、集中力を無視したら集中できる、と。
実践的な内容で、目からうろこの内容も多い。
けっこうビジネスパースンに参考になるのではないかと思います。
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