ビジネス書

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現




はじめの一行

新しい組織モデルの出現

古代ギリシャの偉大な哲学者で科学者でもあったアリストテレスは、紀元前三五〇年に執筆した論文で、女性の歯は男性よりも少ないと主張した。これがバカげた説であることを現在(いま)の私たちは知っているが、その後二〇〇〇年近くにわたって西洋諸国では常識とされてきた。そしてある日、誰かが最も革新的なアイデアを思い付いた。「数えてみようじゃないか!」
私たちの思考には、仮説を立てて検証するという科学的方法があまりに深く染み込んでいるので、知的な人々が権威を盲目的に信じて仮説を試さない、というのは考えにくい。したって、当時の人々は恐らくそれほど賢明ではなかったのだと考えてもよいのかもしれない。しかし、そう断じる前に、こう自問してみたらどうだろう。将来の世代も現在(いま)の私たちについて同じように驚くのだろうか?私たちもまた、世界を理解するときについ安直な方法に頼ってしまっているのではないか?

ティール組織――マネジメントの常識を覆す次世代型組織の出現(フレデリック・ラルー)

組織マネジメントの本なのに、なぜかアリストテレス。
どうやら、私たちは根拠のない仮説を信用している、ということを強調したいらしい。
それもそのはずで、本書は従来のマネジメントの常識を覆すもの。
その前提として、これから表現される信じがたい内容も、正しいかもしれない、と思わせる意図をもって書かれているのでしょう。

本書の内容

マネジメントの常識を覆す

マネジメントの常識として、管理を主体としたものがある。
社内をルールで律し、目標や方針を固めることでチームを一つにしていく。
特に、上場企業などでは、そういったことをやらなければ「ならない」というのが一般的な理解ではないでしょうか。
そこに本書は、NOを突き付けます。

本書における「ティール(進化型)組織」においては、上場企業の例も含まれています。
その上場企業が、ノルマや目標設定も、上下関係も、中間管理職もおかず、ミーティングも最小限。
それでいて、業績は上がり続けている、という事例がふんだんに紹介されています。

理論と実践

もちろん、事例紹介にとどまるものではありません。
そこにおける理論が明確にされ、さらにはどのように実践していくかのロードマップも記されています。
ある程度の法則性が見出され、どのように「ティール組織」を作っていくかが後半には紹介されています。

ところで、ティール組織というのは、ざっくりいうと自ら進化し続ける組織と言えるのではないかと思います。
だれかが力を加えなくとも、組織学習が進み、どんどん進化していく。
そういった自律性を持った組織であるが故、管理が不要になっていくといいます。

この夢のような組織は、どこでも実現しうるのか。
この問いに、本書ではそもそもこれを実践するにあたって、株主とCEOのコミットメントが必要だといいます。
こういった組織は形が出来上がるまでは、どうしても過去の慣習に引き込まれがちです。
そんな落とし穴に落ちることなく、シフトしていくためには中長期的なあるいみ「我慢」も必要になってくるのではないかと思います。
決して楽ではないけど、出来上がってしまえば手放しで動き出す。
まさに自動運手自動車のような組織。
どこかで気合を入れて作りたいものです。

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