目次
マーケティングが定着しない組織
どんなに有能なコンサルタントを雇っても・・・
会社の売り上げがうまく改善しない時、私たちは売上固有の問題と思いがちです。
たとえば、有能なマーケティングコンサルタントを雇えば、売り上げは改善するかもしれない・・・と。
それは場合によってはうまくいくこともあるし、上手くいかないこともある。
これはあるていどは、コンサルタントの資質やノウハウの問題かもしれません。
しかし、上手くいったとしてもそれは一時的なもので終わりがちです。
あるプロジェクトが終われば、次の手がないわけです。
ならば・・・とまたコンサルタントを雇う。
これを繰り返していれば、その売り上げは会社の業績とはいいがたいものなのかもしれません。
マーケティングがうまくいかない理由を言い当てた人
それはどこに問題があるのだろうか?
そう考えたときに、一つの結論に至ります。
それは、そもそも組織の問題ではなかろうか、と。
新たなプロジェクトを社内に作れば、その時蓄積した経験やノウハウは受け継がれていき、次は自分たちの持つ能力でマーケティングプランを作るのが普通でしょう。
しかし、その不通が、多くの組織では通用しない。
なぜなら、組織が、うえから降りてきた指令に従順なだけ名組織だからかもしれません。
その本質をズバリ言い当てたのが、USJをV字回復に導いた森岡毅氏です。
本書の通り、まさに森岡氏は、社内のマーケティング改革ではなく、組織改革を行ったわけです。
組織が変わってはじめて、マーケティングメソッドがうまく回るのだ、と考えたようです。
会社の戦略を実行するのはだれか?
人とは違う道を行くこと
会社の競争戦略としては、差別化が必要です。
そして差別化とは、他社との違いを作ることです。
他社との違いを作るということは、同業他社がやらないことをやることになります。
さらにいえば、自分たちが今までやっていたことと違うことをやる事にもなります。
そうすると起こるのは、組織における「拒絶反応」です。
組織によっては、あからさまな拒否を行うかもしれません。
ある組織は、従うように見せかけて、従わない(新たな試みをフェイドアウトさせる)かもしれません。
いずれにせよ、戦略においてもまた、組織の問題は割と大きな問題となってくるようです。
ブルーオーシャン戦略の実行は組織の意識改革が必要
戦略論として有名なものの一つに、ブルーオーシャン戦略があります。
ブルーオーシャン戦略における議論においては、イノベーションだったり、ポジショニングという市場における位置づけだったり、そんなことが中心になるかと思います。
しかし、そういった戦略もまた、実行部隊と言える組織がうごかねばやはり絵に描いた餅。
実践的な戦略への考察をするには、結局組織の問題となる事を、本書もまた指摘しています。
つまり経営とは・・・
経営の三資源
一般的には、経営の三資源を「ヒト」「モノ」「カネ」と言います。
その中でも、一番にあげられる「ヒト」の問題は、組織の問題でもあります。
つまり経営において、1人起業でない限りは「ヒト」の問題こそが最大の注意事項なのかもしれません。
一方で、多くの企業は、「ヒト」にたいする処遇をどれだけ真剣に考えているでしょうか?
なんとなく正しいように見える給与体系。
おざなりにされる管理職研修。
部下による上司への忖度。
どうもここが正常化しない限りは、良い会社を作るというのは難しいのかもしれません。
そういった考えがいきわたり始めたため、例えばティール組織のような組織の在り方が提唱され、受け入れられ始めているのかもしれません。
あなたは、会社の「ヒト」をどのように扱いますか?
【PR】———————————–
月々たった380円で雑誌が読み放題。
たとえば、コピーライティングで、女性誌・男性誌などをぱらぱらと見たいとか、
特定の趣味の人の話題を知りたいとか、そういったときにはとても役に立ちます。
私も契約して、どうしても参加しなければならないつまらない会議の時には、
これをiPadでぱらぱら見てます(笑)
メジャーな雑誌はけっこうそろっているので、おすすめです。
この記事へのコメントはありません。