目次
はじめの1行
まえがき
「メディア」が毎日の生活の隅々までを浸す時代となりました。
「メディア」経由で流通する情報や記事に対し、どのような解釈を加え、どのように対応するかが、ビジネスの成果にも大きな影響を与える時代にもなりました。
平均的な日本人は、NHLの生活時間調査によると、1日に4~5時間をメディアへの接触に費やします。ホワイトカラーの知識労働者ならば、仕事時間においても、さらに多くの時間をメディア経由での情報接種や解釈に費やします。「人生の3分の1はベッドの上」というフトンのセールストーク風に言うならば、現代は「起きている時間の3分の1はメディアの中」とまで言えるような「メディア爆発」時代なのです。
特に煽るわけでもないのですが、淡々とメディアの人への影響力を語っています。
メディアのど真ん中でいる著者が、基本的に同業者に対して発信するメッセージですから、自然とそうなるのかもしれません。
本書の内容
他人事ではない
本書をひとことでいうなら、メディアを通じて社会の変化をどうとらえるべきかを語った本、と言えそうです。
メディアという言葉から連想するのは、多くの場合例えば、TVや新聞、雑誌のイメージではないでしょうか。
一般のビジネスパースンは、それを作る側に回ることはあまりありません。
しかし他方で、こういったメディアに広告を出すとかいう形で利用することはあるでしょう。
中小企業においては、こういった媒体に広告を出せるケースは少ないかもしれませんが、FacebookなどのSNSや、Googleへの広告出稿は経験があるかもしれません。
しかし、これもまたメディアの一つ。
つまり、メディアというものが、だんだんとその在り方を変えているわけです。
一方通行であったものが、双方向になり、さらには情報の発信元の顔が見えるという状況。
この変化は、おそらく、企業のビジネスの組み方にも変化を及ぼすのではないでしょうか。
それは本書の主張を読むまでもなく、私たちビジネスパースンにおいてもぼんやりイメージはできるのではないでしょうか。
それを非常にわかりやすく、丁寧に解説してくれるのが、本書の内容、ということになるのではないかと思います。
スーパーサラリーマン
本書の著者、田端信太郎氏は、たぶん、日本でもトップを争うほど有名なサラリーマンではないでしょうか。
経営者がスポットライトを浴びることは少なからずありますが、氏は経営者ではありません。
様々な企業を渡り歩き、そこここで実績を残し、次へ飛んでいく。
そして、一般の人たちでも名前を知っている・・・。
こういう人は今まであまり見かけませんでした。
しかし、そういった氏の活躍の理由は本書に埋め込まれているんじゃないかと思います。
彼個人もまた、一つのメディアとして確立されつつあるということです。
これからは、「個人」が脚光を浴びる時代、と言われています。
たとえば、AIが人と変わらぬ電話対応ができる今、話している相手が生身の人間か、ロボットかを判断することは難しいと言えるでしょう。
そんな時、オレはここにいるよ、とばかりにそのリアリティが実感できること。
これはますます大事になるんじゃないかと、私自身も感じずにはいられません。
ということで、田端氏は、本書の考察を実践している人、と言えそうです。
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たとえば、コピーライティングで、女性誌・男性誌などをぱらぱらと見たいとか、
特定の趣味の人の話題を知りたいとか、そういったときにはとても役に立ちます。
私も契約して、どうしても参加しなければならないつまらない会議の時には、
これをiPadでぱらぱら見てます(笑)
メジャーな雑誌はけっこうそろっているので、おすすめです。
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