ノンフィクション

金融再起動 旧体制の崩壊から世界大革命へ




はじめの一行

落ちた平成の巨星

新元号は「令和」に決まった。
2019年4月1日、菅義偉官房長官は記者会見で新元号を発表した。
この「令和」という元号は、響きは新しいと思った。ただ、字面を見るといろいろな取り方をする人がいるだろうなという気がした。典拠が万葉集だということは、平成の時代が外国にむしばまれた時代だったので、日本らしさを発揮したいという気概であってほしいと感じた。

金融再起動 旧体制の崩壊から世界大革命へ(ベンジャミン・フルフォード)

まえがきらしいまえがきはすっ飛ばして、いきなり本題。
たぶんですが、この第一章は後から書き足された部分もあるのかもしれません。

元号の変化の話から始まることで、時代の変化をイメージさせるという流れなのかもしれませんね。

本書の内容

大雑把に言うと陰謀論

そもそも、ベンジャミン・フルフォードといえば、巷では陰謀論の大御所と呼ばれているそうな。
まあ陰謀論を切って捨てる人からすれば、「人を信じさせる魔力がある」のかもしれませんし、
逆に陰謀論が正しいと信じる人からは、そういった皮肉こそが陰謀論を無効化しようとするやつらのたくらみだ、ということになる。
ハッキリ言って、彼らの論争からは、何が正しいかを導き出すことは難しい。
だから、自分の頭で考えることが必要となります。

となると、それぞれの言い分を、それなりに聞く必要があります。

・・・というほど高尚な思いは私にはありませんが、そういう思いで本書を手にとる人もいるのでしょう。

私に関して言えば、恥ずかしい話ですが、ちょっとオカルトチックな好奇心で読んでみたわけです。

 

しかし、残念ながらこの本は、わりとしっかりした経済や金融、国際情勢を知っていないと読みにくい内容じゃないかと思います。
かのカルロス・ゴーンの逮捕というとてもキャッチーな出来事を引っ張り出して話をするだけではなく、そこそこ難しい話が書かれています。

エンタメを求めた私にとっては・・・

ということで、結論めいた話をするならば、陰謀論というものをエンターテイメントとして楽しもうという人には、本書はあまり合わない。
それなりにまじめに学ぼう、まじめに議論しよう、という人のために書かれた内容だと思います。
もちろん、著者はこのジャンルをそもそもエンタメとは考えていないと思います。
しっかりとした取材と、論理構成で作り上げた一冊だと思いますので、そこをマジメに学ぶつもりのある人にはお勧め(じゃないかと思います。)

 

Amazonでのご購入はこちら

 

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法前のページ

売上を、減らそう。たどりついたのは業績至上主義からの解放次のページ

ピックアップ記事

  1. 脳は「ものの見方」で進化する
  2. 成長マインドセット
  3. ある犬のおはなし
  4. はじめに

関連記事

  1. ノンフィクション

    大笑い! 精神医学

    はじめの一行精神医学の告発本もともとこの前に『…

  2. ノンフィクション

    SHARP BRAIN たった12週間で天才脳を養う方法

    はじめの一行はじめに 脳は鍛えられる私は多くの同僚医師とは異な…

  3. ノンフィクション

    タイムウェーバー

    はじめの一行はじめに「意識」と「物質」をつなぐ究極の情報フ…

  4. ノンフィクション

    時間は存在しない

    はじめの一行もっとも大きな謎、それはおそらく時間…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。







  1. ビジネス書

    ミレイ先生のアドラー流“勇気づけ”保健指導: アドラー心理学で面談技…
  2. 七尾与史

    死亡フラグが立ちました!
  3. アンドリュー・スコット

    LIFE SHIFT(ライフ・シフト)
  4. ビジネス書

    読みたいことを、書けばいい。 人生が変わるシンプルな文章術
  5. ベネディクト・キャリー

    脳が認める勉強法――「学習の科学」が明かす驚きの真実!
PAGE TOP