ビジネス書

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る




はじめの一行

まえがき アフターデジタル時代のビジネスの旗手へ

本書は、「デジタルトランスフォーメーション」を行いたいと思いつつも、「何をしたらよいのか分からない」と悩んでいる方に向けて、「変革の武器」として使っていただくことを想定しています。

この「まえがき」は、著者の一人である藤井保文がかいています。私はピービットという会社に所属し、この2年、様々な日本企業の幹部に対して、『チャイナトリップ』と称した「中国デジタル環境視察合宿」を行ってきました。ただ目新しいところを回ったり、中国企業の幹部とディスカッションしたりするだけの視察ではなく、視察の半分以上の時間を座学と議論で構成し、中国で展開されている新しいビジネスの裏側にある仕組みや、その奥にある新たなビジネス競争原理を説明してきました。

アフターデジタル オフラインのない時代に生き残る(藤井保文、尾原和啓)

わりとクールな自己紹介ですね。
このあと「しかし」と話は続きます。

日本は、中国のデジタル化の真意を理解できていない、という問題提起です。

本書の内容

興味深い事例満載

たとえば、無人のコンビニというのが、ちょっとしたニュースになりました。
日本では「無人」であることにやたらフォーカスされています。
しかし実際のところはどうでしょう。
そもそもの狙いは、リアルな人の購買に関する行動のデータ化である場合があるようです。

ある無人コンビニは、店内の人の様子をすべてカメラでとらえているそうです。
もちろん、何を買ったかもカメラでとらえ、その情報をもとにお金が課金されていきます。
なぜカメラなのか、というのは顧客の行動をデータ化したいからだと言います。

この無人コンビニ、実はコンビニを効率化したわけではありません。
無人にするというのは一つの手段であって、目的はリアルな世界での人間の行動をデジタル化するわけです。

ネットの世界では、それはすでに実現しています。
お客さんがWEBサイトのどこまで読んだか。
そのあとどういうサイトにとんだか。
そもそもどこからやってきたか。
こういったことは、WEBの技術ですべて仕掛け側が把握しています。

そういった仕組みを今や、リアルに構築しようとしている。
それこそが、無人コンビニのすがただ、と本書は言います。

「人」は何をしているのか

ではこういった無人コンビニ、人は何をしているのでしょうか。
例えば商品の陳列などではまだまだ人が介在します。
そういった裏方仕事ばかりか?と言えば実は、「接客」は人間がやるそうなのです。

レジとか、そういった「やらなければならないこと」はすべて機械がやる。

しかし、人間はお客様とのコミュニケーションなどを行うのです。
人間しかできないことをやる、というのがこれからの時代の1つのヒントかもしれません。

つまり目に見えることだけ、
効率化というところだけで物事を見ていると、
随分話されてしまいますよ。
そんなメッセージを感じた一冊。

戦略というものを感じさせる一冊でした。

 

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